今回は空手備忘録?稽古というよりは昇級審査での出来事の話です。

 

 前回の記事の稽古のすぐ次の日は昇級審査、午後からなので余裕はあるものの気はそぞろでした(笑)

 

 昇級審査と言ってもまだ初級なので難しいことは要求されていないのですが、なんとも言えない緊張感があるんですよね。

 

 午前中は色々と副業の残務を片付つつ、出かける前に一度風呂に入って身体をほぐしてから向かいました。

 

 普段昇級審査の前の時間帯には、黒帯の方々が師範から直接稽古を受けている事が多いので、ちょっと早く出向けば稽古を少し見学出来るかもと思いつつ、到着時間がギリギリになってしまっていたのですが、結果早く着いた方々も外で待機していたそうで、まあ結果オーライという感じでした。

 

 わりといつもの事なのですが、会場入りしてから審査が始まるまでそこそこ時間が有り、ちょっと時間を持て余す場面もありました。

 

 審査前に型の動きなどの最終チェックを行ったり出来て良いは良いんですが、あんまり時間がありすぎると確認する内容も無くなってくるんですよね。

 

 一通り復習を終えた後の時間は緊張が増してくる時間なんです(笑)

 

 同じ稽古会で級は一緒なのですが、審査を受けるタイミングが合わなかっただけで実力は随一な先輩が居るのですが、その方も実力からすれば簡単すぎる内容にも関わらず、ずっと「緊張する」と言っていました。

 

 そんなこんな有りながら、昇級審査本番です。

 

 初級のうちはどの級でも見てもらう内容は一緒なので、始まってしまえば自分の動きはそれなりには上手く出来たと思います。

 

 終わった後は上の級の方々の審査を後ろから見ていました。

 

 過去2回の昇級審査の時は、その時はその時なりに真剣に先輩方の動きを見ていましたが、弟子となってから見るとそれまで以上に深くまで見える気がしました。

 

 型はどこに注意を払っているのか、武器はどの様に振っているのか。

 

 見学の側にも、知識が増えることによって得られる新たな学びも有るのだなという事を実感しました。

 

 普段なら昇級審査の後に師範からの稽古があるのですが、今回は場所の時間の都合で相当短くなってしまいました。

 

 そこで教わったのは足の範囲の中だけでの重心移動でした。

 

 つま先立ちをして重心をかかと側に落とす事で、相手にも動きを伝えるという事だと思うのですが、まだまだ、自分の身体では理解しきれていないのが現状です…

 

 また師範が凄いんですよね。

 

 デモンストレーションとして、手のひらをお互いに合わせた上で師範から押してもらったのですが、触れている手や腕ではなく、腰から後ろに下がらせられるような感覚がありました。

 

 同じ会場に居た稽古会長は、原理を見抜きつつあったようではありましたが、まだ私は経験や実力が足りていないんだろうなと思いました。

 

 師範からの稽古は短かったですが、最後の締めの言葉でまた学ぶ事はありました。

 

 それは「声」についてです。

 

 声を聞けばその人の生命力がわかる。

 

 空手の気合しかり、パッと大きな声が出せるという事が大事であり消え入りそうな声の人は弱っている証拠なのだそうです。

 

 自分自身でも、体調の浮き沈みで声量が変わる感覚は思い当たりますし、言われてみればそうだなという事ではありますし、現代社会で声が大きい人が減っているのは、そういったストレスで身体が弱っているんだなというふうにも繋がりました。

 

 言われてみれば当たり前と思う方もいるかと思いますが、前提知識として持つと持たないとで見える世界が違うのではないかと思います。

 

 周りの人の声に注意を払ってみましょう。

 

 なにか自分が助けられることがあるかもしれませんよ。