二日連続で空手備忘録です!
というのも、過去の記事で取り上げた師範によるZOOM稽古会第2弾が行われたのです。
若干残念なのが、私が参加している稽古会の稽古と時間が被っているわけでは無いのですが時間が近いという事です…
普段なら稽古後のちゃんこを食べている時間には被ってしまっていたのでした…
まあちゃんこは食べましたけどね(笑)
私は稽古会場と家が比較的近いのでダッシュで家に帰り、他の方は帰り道にスマホでつなげている人もいました。
そんな中で行われたZOOM稽古会、今回はナイハンチがテーマでした。
ナイハンチは数ある空手の流派の中でも比較的多くの系統で採用されている型です。
ナイハンチ初段、二段、三段の三種類があり、またその関係性も諸説あったりします。
ある説によると、ナイハンチは元々長めの一つの型でそれを分解したという説と、別々に作られた型であるという説です。
師範は概ね後者の説が正しいだろうという認識で、また、前者の誤解を生むきっかけになったであろうとされる演武会の映像も見せてくださいました。
資料の提示が早いというのはZOOMの利点ですね。
さて、ナイハンチ初段、二段、三段という分類は、習得する技術の段階によるものだというのが、師範の見解です。
まず初めに足を固定した状態での重心移動、遠心力の働きを学び、二段は肘に意識を向けて大きく動かすことで、肩甲骨や身体の内側からの動きの感覚を手に入れます。
そして最後は三段で肘を固定して、小さい動きでも重心が動く感覚を身に着け大きな力を出すという事を学ぶのだそうです。
中々興味深いなと感じたのは横に突く時の引手の位置です。
実は私はまだ、二段、三段は習っていないですが、横に突く際に初段では胸の横あたりに引手を取るのですが、二段以降は腰にとるそうです。
そもそも基本の引手の位置は腰と習うのに、なぜナイハンチ初段では引手が高い位置なのか疑問でしたが、その謎も解説をいただきました。
肘や手の先を意識して重心の移動を学ぶのが、ナイハンチ初段の最初の意義ですが、その腕の重心の移動を意識するのに最初は鳩尾の高さに拳をそろえたほうがわかりやすいのだそうです。
ただ、これは実践においてこちらの動きより先に至近距離を取られてしまうと突きが打ち難いのだそうです。
反対に腰の引手だと、重心の位置が少し意識しにくいかわりに距離を詰められても突きを打ち易いのだそうです。
まずは簡単なところから始まって、実践でより有効な技法への入門とする。
技術指導の合理性を感じました。
今回の学びとして、ナイハンチの段位の上昇と技術と同じように、最終的には手の先から重心を動かせるようにするが、最初は肘から意識を始めるという学びを得ました。
この学びを元に日々稽古に励みます。