さて、引き続き初めてTRPGのKPを行なってみて感じた、初心者がゲームを取り仕切る時に気をつける所です。
前回の記事では導入までで終わってしまいましたが、今回はゲームをスタートしてからの話です。
基本的には導入を超えて探索者がシナリオの流れに乗れば、ある程度ロールプレイの流れに身を任せてもスムーズに進みます。
流れを止めないためにKPのする事の一つは、シナリオの進行の文言や、開示される情報等をすぐにチャット上に投げられるように準備することです。
今回私が仕切ったシナリオはそこまで複雑な物でもなかったので、大本のシナリオをそのまますぐにコピペして必要に応じて文の体裁を整える程度で出来ました。
しかし、今後複雑なシナリオの進行を視野に入れるのであれば、メモなり、場合によってはエクセルなどで自分にわかりやすくまとめておく事をオススメします。
そういった資料を作っておくことで、シナリオの理解が進む効果も期待できるでしょう。
進行や情報開示の準備が万全ならば、次に気にすべきは登場キャラクターの理解です。
NPC等に関してはシナリオの一部として、自分自身がロールすることもあるのでそこは徹底する事を心がけましょう。
また、それと同じくらいそれぞれの参加者が用意している探索者についても理解が必要です。
今回私が進行したシナリオはレストランが舞台となるものでした。
当然料理が出てくる事になり、メニューにも色々とギミックが仕込まれているのですが、探索者の一人が宗教上の理由で食べられないものが多いというキャラ付けがされていたため、一部メニューの変更が余儀なくされたのです。
幸いにしてオプションとして他の種類の料理もシナリオには記載されていた為、対処は出来ましたが、そこで一瞬滞ってしまいました。
少なからず探索者の理解が深ければある程度ロールプレイの先読みも可能になるため、多少のイレギュラーには対応出来るはずです。
他に重要なのは探索者の誘導でしょうかね。
楽しくロールプレイしてもらいつつ、シナリオの進行に必要な情報を見つけてもらうのはある種のテクニックが必要になります。
状況に応じて地の文の描写やNPCのセリフによって自然な流れを作ることが大事です。
この辺りは探索者としてある程度楽しめる技量があれば、KPの仕事でも充分活かせるとは思います。
時々とんでもないロールプレイをする人も出てきますが、ある意味で探索者としてのロールプレイの技量が高ければ先回りして答えを用意することも出来るのです。
この辺りも経験が物をいうポイントですね。
そして最後に重要なのはどっしりと構えることです。
想定外のロールプレイ等があった時にテンパってしまうと、探索者側も変にKPに気を使い始めてよくわからないセッションになってしまいます。
初心者のうちは進行の仕方がわからなくなることもあるでしょう。
そうなったらそうなったで、堂々とPLに相談しても良いのです。
場合によってはネタバレにならない程度には情報を開示しても良いでしょう。
質問が同時に来たりした時も、断りを入れてから順番に対処するなどすれば結果としてスムーズに事が進むでしょう。
助けを求める判断も自信を持って行う事が大事です。
場合によってはハッタリをかましたりしながら、臨機応変に進められるようになれば一人前のKPです。
探索者に回った時もその経験が活きて行動に幅が広がるはずです。
TRPGに興味がある方は、進行側も楽しめるようになればより楽しく取り組めるようになります。
皆さんもTRPGを初めてならばぜひ仕切りを体験して下さい。