恒例の空手の備忘録です。恒例に戻って良かった(笑)

 

 今回の稽古も前半は昇級審査対策を行いました。因みにですが私が所属する会派の空手は段に至るまで白帯が無級で始まり九級から一級までを黄帯、緑帯、茶帯の順番に上がっていきます。

 

 試験の内容も黄帯のうちは移動とナイハンチ初段のみ、緑帯に上がるときにナイハンチ初段とセイサンの型というように、級が違っても同じ内容で審査を受ける期間があります。

 

 基本的に色が変わる時以外は新しく覚えるというよりは練るという事になるので目新しいことをやるわけではありません。

 

 以前の記事にも書きましたが、審査で見られる技術以外の所作があやふやになって焦って自滅という事は良くあります。というか今回は自分自身でそれを体感する事となりました。

 

 それはセイサンの移動の時でした、審査の対象は足の動きなので手は帯を持って移動を行うのですが、何故か帯を掴むタイミングを間違えたんですよね。

 

 はたから見たら恐らく気づかれないレベルのミスですら無いミスでしたが、妙にそこで動揺してしまって動きが変になってしまったんですよね。

 

 まだまだ技術が定着していないなという反省とメンタリティの崩れがここまで大きく影響することへの驚きがありました。

 

 自分自身の反省はそれくらいとして今回の稽古で興味深かったのは審査向けに型を重点的に行なったのでその指導の中で型の用法についても言及が多かったところですね。

 

 ナイハンチ初段は特に足元を固定した上での重心の感覚や上半身の使い方の養成の面が大きいですが、セイサンの型についての中にあった、組手中の歩法の一つの後ろ足から動くという物は興味深かったです。

 

 特に突きを打つ時等、一般的なイメージでは後ろ足を踏ん張って前足から飛び込む様に思えるのですが、踏ん張るのではなく後ろ足を寄せるイメージでそのまま動くことで相手に気取られない動きを作るそうです。

 

 その他にも、セイサンに出てくる掬い受けの動作、今まで下から上がっていく方の腕にばかり注意が向いていましたが、実際には下ろす方の腕も受けに重要な要素であるそうで、自然な軌道で下に向かうという事を学べました。

 

 更には、セイサンの転回動作の意味も為になりました。中心軸を足に作らず、また腕の重心に合わせて一気に動かす感覚を覚えました。

 

 今回の稽古でまた印象的だったのが稽古会長の言葉

 

 型の解説をしているとどうしたって組手の話が出てくる

 

 というもので、しっかりと実践に根づいた型の運用であることが端的に現れているなと感じました。

 

 そういったわけで、来週は遂に昇級審査です。メンタルがぶれないようがんばります!