一つの幸せに倍以上の不幸が伴うような気がする。一つを楽しむのに倍以上の辛さが伴うような気がする。もしすべての人間も同じようにそうなのであれば、決して他人を妬んだりしてはいけない。



たとえばそれが酷く辛い恋愛だったとしても、昔の恋愛を「昔の恋愛」として大切な思い出の一つにできる人は、傷ついたことや傷つけたことよりも「愛していたこと」もしくは「愛されていたこと」をキチンと思い出せるからなのかもしれない。



憧れるという自由を持っている僕らは好きになることも自由だ。たとえあの子に振り向いてもらえなくても、想うということだけで、本当は充分なはずなんだ。