1976年・・・大きな出来事も多く、とても面白い年だったと感じられる。
まずは、衝撃的なロッキード事件。田中角栄の逮捕。世の中は、この事件で
もちきりだったことをよく覚えている。
他にも調べると、日清食品<UFO>や<どん兵衛>の発売、
<ほっかほっか亭>の1号店のOPEN、日本初の宅急便(現・ヤマト運輸)の
開始、初の禁煙車輌(新幹線こだま)の設置、初のVHSビデオデッキ(ビクター)の
発売、世界初の一眼レフカメラ(CANON)の発売。
漫画でも<ドカベン><こち亀><がんばれ元気><まことちゃん>
<東大一直線><スケバン刑事><ガラスの仮面>などの掲載開始、
小説では<限りなく透明に近いブルー>(村上龍)、<人間の証明>の
発売。歌手ゆーみんが結婚したのもこの年。
あとは、野球の王選手がベーブルースの本塁打の記録を抜いたことも
大きな話題だった。
僕も小学生ながらに充実した毎日を送ったのではないだろうか。
映画も「ロッキー」や「タクシードライバー」などが公開された。
前回でも書いた「がんばれ!ベアーズ」もこの年の作品だった。
僕が恋した女優の映画として今回紹介するのが、1976年イギリス・
パラマウント映画の「ダウンタウン物語」。
アラン・パーカー監督による出演者全てが子供という、異色のギャング映画。
禁酒法時代のニューヨークを舞台に、繰り広げられるギャング同士の争いを
コミカルで、ミュージカルなタッチで描いた作品。ここに主役ではないのだが、
大事な脇役として登場する歌手の女の子タルーラを演じたのが、当時14歳の
ジョディ・フォスター。間違いなく、主演のコたちを圧倒するオーラをすでに纏い、
僕も彼女の魅力に引き込まれた。
実は同年、アメリカ・コロンビア映画で公開された「タクシー・ドライバー」で
主役のドライバー役のロバート・デ・ニーロに助けられる少女アイリスも
ジョディ・フォスターで、これまた素晴らしい演技をみせている。
マーティン・スコセッシ監督の「タクシー・ドライバー」を知る人は多いと
思うのだが、僕にとってのジョディー・フォスターは、やはり「ダウンタウン物語」
での彼女だ。
「ダウンタウン物語」を監督・脚本したアラン・パーカーは、「小さな恋のメロディ」や
「ミッドナイト・エクスプレス」、「フェーム」、「バーディ」、「エンゼル・ハート」、
「ミシシッピー・バーニング」などでも才能を発揮していて、先日もデ・ニーロと
ミッキー・ロークが出演する「エンゼル・ハート」をあらためて観た(多分、
6回目だと思う)けど、ちゃんとしていた。このちゃんとしていた・・・が大事で、
構成や細部の描写、人間模様、言葉の使い方、出演者の気持ちの入り方、
監督の思い入れが、僕の映画を観る上でまず基本なのだ。
思いつきの発想や映像の工夫、CGなどで面白い映画は腐るほどあるけれど、
観終えた後の充実感のない映画は、あまり好きではない。
「ダウンタウン物語」は、素晴らしい作品とまでは言わないが、衣装や舞台背景、
子供たちが演ずることを考えた上での小道具の工夫も含め、監督の思いの
伝わる作品だ。まぁ、14歳のジョディ・フォスターの美しさを観るだけでも
価値のある1本だと思う。
明るく、そしてCUTEで陽の雰囲気を持った<テイタム・オニール>と
少女にして艶の部分と陰の部分をあわせ持った<ジョディ・フォスター>。
この2人が、僕にとって忘れることの出来ない少年時代の初恋だ。
次回は、僕のお気に入りBEST・3を紹介したいと思う。では・・・。




