先日来、配線が怖くて、せっかく作ったEL34PPの配線を引っぺがしてから

何も出来なくなって困っています。

 

実は、EL34PPを作っている途中から、

 

本当に、この配線方法で良いのか?

 

と、悩んでいます。

 

今回の配線の元は、伊藤先生のEL34PPのモノラル版、というか、

やさしくない作り方の配線方法を一部否定して作っていたのですが、

作っている最中に、

 

WesternElectricの91Bの配線って、取っ散らかっているよな?

 

と、思ったのがきっかけです。

 

御存じの方も多いと思いますが、WesternElectricの91A(B)の配線って、

ラックに収納されているスタイルから、まず、右側に信号線が下がってきて

入力されるわけですが、91Bの真空管の配置って、左から

 

310A → 310A → 300B → 274A

 

の配置をしていますが、その274Aの右から信号が入り、電源スイッチや

電流計の後ろを通り、左端まで行って、それから

 

入力トランス → 310A → 310A → 300B → 出力トランス

 

の順に右へ信号が流れていきます。

 

そこへ、後ろ側に抵抗ボードが取り付けられ、その前に11本の

電解コンデンサが並んでいて、抵抗ボードから配線されているので、

ケーブルのレーシングも、3セットに分かれているみたいですが、

全体を1本のハーネスとみると、それぞれの漏洩信号の位相差が

打ち消し合って動作を安定化しているらしいです。

 

と、いう事は、やさしくない作り方の、出力トランスの横にNFBのCRを

持ってきて、EF86やECC83やEL34のCRをその近くに配置する、と、いう、

素人が作ったらノイズの塊になる配線方法も、実は、伊藤先生が

考えに考え抜いた方法かも知れない、と、配線している最中から

考えだし、それから91Bの内部写真とかを探し、大きな写真を手に

入れてから眺めていると、91Bの配線も、伊藤先生の配線も、中途半端に

知っている人間から見ると、一見、メチャクチャですが、全体の信号で

考えると、打ち消し合って、とても理にかなっているのではないか、と、

また、伊藤先生に騙されたかも、と、思い、何と、遠くにそびえる山の

頂きの高いことよ、と、思いっきり凹んでいる、今日この頃です。