ただ今読書中『「酒」と作家たちII』という本を読んで、前に読んだパートIを引っ張り出して来て、再読した。下戸もいるのだろうが、酒好きな作家が多く、本当に意外な人物が酒豪だったりするのは、興味深い。檀一雄や梶山季之などの作品を読みたくなったが、今では文庫では入手困難。しかし、破天荒に飲むのが、作家の姿とか、創作の秘密がそこにあるなどとは、僕は思わない。むしろ、酒など無茶に飲まずに、仕事をした方が良いとさえ思う。このアンソロジーの多くが、とても面白いが、特に林芙美子の深酒をした翌朝の立ち居振る舞いにとても好感を持った。「放浪記」を読んでみようかと思う。