宮島未奈著「成瀬は都を駆け抜ける」を読み終わった。
シリーズ三作目でシリーズ完結作だ。
圧倒的に主人公が魅力的だ。
日常を描いているが、主人公成瀬のに振り回されて
周囲の人間たちのちょっとの非日常性が降りかかっていく。
そんな話が爽快で文体もとても読みやすく楽しい。
駆け抜けるように読み終えてしまった。
なにしろ最近は旧約聖書をずっと読んでいたから
読みやすさはとんでもなく感じている。
翻訳者方は現代日本人にすこしでもわかりやすく
努力されているはわかるし、感謝しているが
言語も時代も文化も何もかも違うものだ。
少し読んで注釈に飛んで、少し読んで数ページ前に戻って。
やはり読むのはなかなか大変だ。
比べて日本人が現代の日本人作家の文章を読むのって
こんなに楽しいんだと改めて感じる一冊だった。
シリーズ完結して、今後成瀬の人生を観ることはできないが
成瀬が膳所や京都でらしく生きているんだろうなと考えながら
同じ時代を生きていくのもこれはこれで楽しいと感じている。