どこ吹く風まかせ

どこ吹く風まかせ

週に一回とにかく俺のことを書きます

宮島未奈著「成瀬は都を駆け抜ける」を読み終わった。

シリーズ三作目でシリーズ完結作だ。

 

圧倒的に主人公が魅力的だ。

日常を描いているが、主人公成瀬のに振り回されて

周囲の人間たちのちょっとの非日常性が降りかかっていく。

そんな話が爽快で文体もとても読みやすく楽しい。

駆け抜けるように読み終えてしまった。

 

なにしろ最近は旧約聖書をずっと読んでいたから

読みやすさはとんでもなく感じている。

翻訳者方は現代日本人にすこしでもわかりやすく

努力されているはわかるし、感謝しているが

言語も時代も文化も何もかも違うものだ。

少し読んで注釈に飛んで、少し読んで数ページ前に戻って。

やはり読むのはなかなか大変だ。

比べて日本人が現代の日本人作家の文章を読むのって

こんなに楽しいんだと改めて感じる一冊だった。

 

シリーズ完結して、今後成瀬の人生を観ることはできないが

成瀬が膳所や京都でらしく生きているんだろうなと考えながら

同じ時代を生きていくのもこれはこれで楽しいと感じている。