商品によって及ぼす影響が違う
メイクの一環として毎日のように利用しているものにローションを利用している女性は少なくありません。では、一体どのような効果を肌にもたらすのか、それを知らないまま利用していることが多いのです。
まず一言でローションといっても、販売されている商品によってその効果は全然違ってきます。もしも肌の状態と合わないものを使用し続けていると、効果が得られないだけでなく悪影響を及ぼすこともあります。
実はそれを知ることは美容のためにも、とても重要なことであるため、しっかりと理解していきましょう。
コーティング効果
まず、最初に思い浮かべる作用として保湿性を挙げる女性も多いでしょう。これは主に皮膚をコーティングすることで、効果を得ているのです。
皮膚というのは常に体内の水分が蒸気となって発散されています。それが過度に続くと乾燥したカサカサな皮膚になってしまい見た目を損なうばかりか衛生的でなく、感染症などの健康被害を及ぼすことになるのです。
その水分を発散させないように皮膚表面を覆ってしまうのがコーティング効果です。
老化などで肌の保湿性が低下している場合やエアコンなどで空気が乾燥している場所に長時間いる女性には、不可欠なものだと言えるでしょう。
また、コーティング効果で忘れてはいけないものに紫外線カットがあります。近年では降り注ぐ紫外線量が増えており、日焼けするだけでなくシミやソバカスになりやすい環境です。紫外線カット作用のあるものを皮膚にコーティングすることで紫外線から肌を守ることができます。
そのカットする方法は大きく2つに分類できるでしょう。紫外線を吸収する分子を利用する方法と紫外線を反射する方法
です。
どちらも紫外線カットとしての効果は十分にありますが、見た目の印象が異なってきます。
外出の多い女性は紫外線カット作用のある商品を選ぶことが大切ですが、試供品などで使用感をチェックするとよいでしょう。
有効成分の浸透性
ローションの製品のほとんどが、美容成分が配合されています。皮膚から美容成分を浸透させることで効果を得るというものです。
美容成分は食事で摂っても同じではと疑問に思われる女性もいるでしょう。
しかし、美容成分は決して美容だけで使われるだけでなく、全身さまざまな要素で消費されてしまいます。
たとえば、美容成分の代表格でもあるビタミンCは美白や保湿性を高めるために美容に不可欠な成分です。
それ以外にも筋肉や軟骨の生成にも使われるため食事から摂取してもそれが美容に繋がるかは難しいところがあります。
一方、皮膚から浸透させることができれば、直接美容効果を得ることができるわけです。
ただ注意するべき点は、皮膚は異物をシャットアウトする壁みたいなものです。そのため、すべて浸透するというわけではありません。
特に、分子が大きなものは浸透しにくく、一昔前までは美容成分が含まれていてもそれに見合う効果があまりありませんでした。近年では、その研究・開発も積極的にされており、浸透性の高い商品も数多くなっています。
その工夫として、皮膚のハリに必要なコラーゲンなど分子の大きいものは細かく小さなものにして浸透させたところで体内の力でコラーゲンに合成する手法が採られています。
ほかにも、浸透しやすい分子に美容成分を合成することで、皮膚に浸透しやすいものにしているのです。
収れん作用
ローションにはコーティングと浸透性だけでなく、収れん作用も持ち合わせています。ローションの収れん作用は皮膚の組織や血管を引き締めます。その結果、毛穴が引き締まり肌荒れなどを防止します。
毛穴が広がっていると、遠目でみるとブツブツに見えて綺麗に見えません。
さらに、広がった毛穴から雑菌や汚れが入って、炎症やニキビなどの原因になるケースも多くあります。
このような症状にお悩みの方は、収れん作用のあるものを利用するとよいでしょう。
一般的には、タイトニングローションもしくは収れん化粧水と呼ばれています。また、これはほかの商品と違って使い方は大きく異なっています。
コーティング・浸透性のものは肌に馴染ませるだけで十分ですが、収れん性のあるものはコットンに染み込ませたものを気になるところにパッティングしていくのです。
どの商品でも言えることですが、特に収れん性のモノは説明書を読んでその通りに利用するのが最も効果を得る方法だと言えるでしょう。
まとめ
このように一言でローションといっても商品によって、どのような効果を得られるのかが異なってきます。利用する人の体質や環境によっても影響が全く異なってくるため、一概にどれがよいとは言えません。
もしも、今まで利用してきたものであまり効果の実感がないならば、別の商品を試してみるのもよいです。
しっかりと試してみて自分に合ったものを探しましょう。