こんにちは![]()
昨年末は、実家に帰省していました。
今年76歳になる実家の母。
数年前に父を亡くしてからは、そのまま戸建てでひとり暮らしをしています。
高齢の母のひとり暮らしは心配で、防犯カメラを設置するなど、できる限りの対策を講じています。
ご近所の方も気にかけてくださっていて
感謝の気持ちでいっぱいです。
母は基本的にはとてもしっかり者なのですが、どこか人を疑うことを知らない、お人好しな一面があります。
実は昨年、そんな母の「優しさ」が仇になった出来事がありました。
少しシリアスな話になります。
苦手な方はそっと閉じてください。
孫のような『感じの良い男の子』の訪問
以下、母から聞いた話です。
ある日の昼下がり、実家のインターホンが鳴りました。そこに立っていたのは、作業着を着た20歳くらいの若い男の子。
彼はいつも実家が利用している「ガス業者」の名前を名乗り、「点検です」と言って訪問してきました。
母は何の疑いもなく彼を玄関に入れてしまい、聞かれるがままに家の中のことや、自分自身のことを少し話してしまったようです。
彼が帰ったあと、気になって営業所に電話をすると、
「本日はそのような訪問は一切しておりません」
との回答
しかも、同じようななりすまし訪問が、他の家でも相次いでいるとのことでした。
(その後、そのガス業者さんは、なりすまし訪問を注意喚起するチラシを作成し配布してくださいました。)
「いつもの業者さんだし、孫みたいに可愛い、感じの良い子だったから……」
母は8人の孫のおばあちゃんです
高校生男子の孫もいます。
きっと、一生懸命働く青年の姿に、自分の孫を重ねてしまったのでしょう。
作業着、いつもの業者名、そして警戒心を解くような笑顔。
最近ニュースで耳にする「下見」や「強盗集団」の影がチラつき、話を聞いた私は背筋が凍る思いでした
年末に贈った『小さな相棒』
母を責めることはできませんが、やはり心配は尽きません
そこで、昨年末の帰省時に、母にあるプレゼントを渡しました。
それは、犬型の大きなクッションです。
「自分ではこういうの買わないから、嬉しいわ!」
ふかふかのクッションを抱きしめて、母は本当に嬉しそうに笑ってくれました
この贈り物には、私なりの二つの願いを込めています。
一つは、一人暮らしの寂しさを癒やしてくれる「相棒」になってほしいこと。
そしてもう一つは、母にはあえて言っていませんが……
万が一、不審者が家に入ろうとしたり、身の危険を感じたりした時に、この重みのあるクッションを「自分を守るための盾」として使ってほしいという願いです。
「知らない訪問者には、絶対に玄関を開けないでね」
そう約束を交わしつつ、一方で母の心を温める存在も置いておきたい。
離れて暮らしているからこそ、できる対策は限られています。
でも、物理的な防犯だけでなく、母の「人を信じる優しさ」を否定せずに守ってあげられるような、そんな寄り添い方をこれからも探していきたいと思っています

