天秤が揺れる

思いもかけない風が吹いて

右に左に揺れている

風が吹かない日などないのに

天秤が止まるように祈る


離れて天秤を眺めてみた

天秤は風で揺れているのではなかった

私が揺らしていたのだった


天秤が揺れる

右に左に揺れている

止まる日は、どちらかを失う日

それがわかった時

天秤が止まらないように祈るようになる

わかっているのだけど・・・

理解しているし、2人の結論だと納得している。

けれど・・・

けれど・・・

こうやって、たまに心から零れる

私の叫びは、どこかで開放してあげないと。

可哀想だから。。。


『彼方と一緒に過ごしたい。

 彼方の傍で眠りたい。

 彼方と生きていきたい。』


ここでなら、いいよね?

とても限られた時の隙間を

私達は紡いできた。

今、未来さえもないけれど・・・

いえ、何も無い今だから

その小さな隙間をただ、ただ

大切に慈しんでいる。

その時の隙間さえ失くなってしまっても

私達が立っていられるように。

同じように想い合うから・・・

言葉がなくても彼方から伝わるよ。

彼方にはちゃんと届いているかな?

こんなに愛しているのだと。

左手の指輪

洗剤で荒れたので、久しぶりに外してみる。

ずっしり重たい。

今の私には、する資格はないのだけど・・・

外すことは出来ない。。。

洗剤で荒れて、リングの通りに赤くただれている。

外していても同じだと痛感する。

目に見えないモノの方が遥かに重たく、遥かに痛い。

少し前までしていたハズの会話

それは、他愛も無い日常の出来事

私はそんなどうでもいい事を

大切なヒトに話したがる

「うん。うん。」

って聞いてもらうだけでいい

今は・・・

そんな会話をあえてしないようにしている

そんな会話をすると、私は深みにはまるから。

それが少し・・・悲しい。

『同じ強さで呼び合う 心になれるのならば

何人分の傷でも 僕は受け止められるよ』


どこからか聞こえてきた歌の歌詞。

心に響いて、そのまま引き込まれた。


私も、彼方と同じ強さで呼び合えるなら・・・

何人分の傷でも受け止める

それ程、彼方の心が欲しい

私達の限られた場所

誰にも邪魔されず、2人で逢える空間

晴れて暑い日も、風の音が聞こえる日も

雨が激しく降り続く日も、粉雪が舞う日も

いつも、それをBGMにしながら話をした

初めて、彼方を意識した日もそこだった

嬉しい時も悲しい時も苦しい時も

どんな時も同じ場所だった

その大切で優しい場所は、いつも彼方と一緒だから

私は少し、幸せな気持ちでいられる

私の変わりにいつも傍にいて

彼方と私を繋ぐラインが1つ消えてしまう。

心がしっかり繋がっているから大丈夫!と思いながらも

やっぱり、不安で仕方ない。

一番、大きなライン。。。

ここを離れてしまったら、何もなくなってしまう。

自信が揺らぐ。

動揺はどうしたって隠せない。

なのに、強がってしまう、どうしようもない私。


ね?こんなに・・・彼方が好きだよ

今日のように、彼方の身体にもしも何かあっても

私にはわからない。。。

今はまだ、間接的に伝え聞くことが出来ても

もうすぐそれも出来なくなりそうで

とてつもない不安。

突然、彼方が消えたら、私はどうしたらいいのだろう?

それに・・・やっぱり嫉妬してしまった

彼方が苦しい時に、手を差し伸べる事が出来るのは

私じゃない・・・

私は、ここから・・・ただ祈ることしか出来ない。

やっぱり、私は彼方の隣にいたい!!


ただ、そう願って。。。

また、現実に叩きのめされる。

それは、きっと彼方も同じ思いだよね。

体中に落ちてくる、彼方の想い。

受け止めるので精一杯で、

ちゃんと返す事が出来たかな?

戸惑ってしまうほどの力強さに圧倒される

いつも冷静で、走る事のない彼方。

歯止めを壊すほどのものを・・・私は持っているのかな?

そう思うと嬉しい。。。

私はいつも彼方だけを想って

彼方だけを受け止めているから。

私だけを見ていてね。