バスに揺られて




国境を越えボスニア・ヘルツェゴビナに入りました。

小さな村モスタルには悲しい歴史があります。



内線で破壊された家がまだ沢山残っています。




イスラムのモスクもあります




着いたのはちょうどお昼
眺めのよいこのレストランの
二階でランチです。





窓から世界遺産スターリ・モスト(平和の橋)が見えます。




大勢の観光客がこの平和の橋を渡ります

内戦により分断された二つの民族をつなぐ平和の橋が再建されたのは十年前。
恐ろしい戦争があったなんて信じられないほど美しい景色





名物のチェヴアピというハンバーグを棒状にした料理


レストランを出て



雑踏にもまれながら橋を目指します


オスマントルコの影響を残すオリエンタルな街




ラベンダーのポプリは1ユーロ



シルクのショール 5ユーロ


内線中の銃弾で作ったボールペン
3ユーロ




橋を渡ります



真ん中の白いTシャツの美人さんがガイドさん。


川は深く橋がなければ対岸にはいけません。この橋の両岸にはキリスト教徒とイスラム教徒が住んでおり16世紀に橋が架けられ自由に行き来をし仲良く暮らしていました。
けれど内戦が始まり二つの民族は対立し住民同士が殺し合う泥沼に陥りました。
そしてある朝突然に爆撃が始まり美しい橋と街は破壊されました。
ガイドをしてくれた街の女性はそのとき7歳だったそうです。



橋のたもとの資料館では爆撃され崩れ落ちる橋の映像が悲しげな音楽とともに見られます。

その後修復された橋の記念セレモニーは世界中の国賓が集まり厳重な警戒のもと住民を締め出して行われたのでした。








橋から飛び降りる商売↓あり





橋の下に下りると
破壊されたときの瓦礫が落ちています

再建された翌年この平和の橋は原爆ドームと同じく負の遺産として世界遺産に登録されました。


罪のない人達のふつうの生活
ある日突然空から爆弾が降ってくる

そんな話を旅の途中何度もききました

爆音と地響き
怖かったでしょうに



降ってくる爆弾の先に何が見えたのでしょうか?
見えない敵はだれ?
戦争でお金儲けをしてるひとはだれ?
いったい誰がこの街に爆弾を落としたの?


今も銃撃戦の跡が生々しく残っています。

破壊された古い石造りの家は朽ち果てるのを待っています


まさに現在の遺跡
平和の大切さと戦争の理不尽さ

どんな理屈を付けたって
戦争はやっぱりダメだよ 



再びバスに揺られ
アドリア海を南下します




今夜は入江の海辺のホテルに泊まります。