更なる刺客。 | 固茹日記

固茹日記

はーどぼいるどな俺がお届けするロマンティック活劇的日常

自宅から30分ほど車で走らせたところにある宮ヶ瀬湖。
ダム湖として有名なこの湖の湖畔苑池。
ハニー父がバイクの集会で来ているということで、
ハニーを連れて息抜きがてら訪れてみた。

広々とした公園を歩き、緑の中で深呼吸。
1時間ほどの休憩を楽しんだ。

自宅に戻り、ハニーはバイトへ、
俺は仕事を再開した。

ちなみに俺は、椅子の上で胡坐をかく癖があり、
右足のくるぶしの下には、くっきり胡坐ダコができている。

その部分に、微かなかゆみを感じた俺は、
自分の右手を患部にふれさせる。


指先に感じるちょっとしたウェッティ感。

右手を視界に戻した俺は、愕然とする。


セクスィな指先に、艶しく光る赤の液体。

慌てて視界を下に向ける。

とてつもない跳躍力を誇っていた俺の両足首が、

2色の赤に染められていた。

まだ初々しさの残る少女のような鮮やかな朱。
時間の経過で熟しきった果実のような深い臙脂。

藍染のジーンズは血染に変わり、
靴下も、そして椅子までも、
俺の貴重な血液で、カピカピになっていた。



もちろん俺は松田優作ばりに声を張り上げる。
なんじゃこりゃああああああああああ。


1Fに降り、シャワーで流す。
ジーンズと靴下は即洗濯。

すると、ご母堂様が近寄りこういう。
ヒルにやられたね。


え?ヒル?
なにその前近代的な生き物、おいしいの?


消毒をたっぷりした後、2Fに戻り、
グーぐる先生に問い合わせてみる。


「ヒルはヒルジンという血液を凝固させない汁を
ぶっかけてからちゅーちゅーする。」

処置が良かったためか、右足からの出血は止まった。

ところが、左足の1箇所だけは、翌朝まで、
微量の血を流し続けていた。


神々が送り込む手先たちは、
秋になり、その活動規模を縮小した。

本年度は、15勝3敗といった成績。
神々にとって、強敵な俺に、
彼らは全く別の角度からアプローチを試みたのだ。


通常イメージ、ヒルというと、
まずは、食いつかれてるところを剥がす作業から始まる。
グーぐる先生もそう言ってた。
そういえば、映画「スタンド・バイ・ミー」でもそうだった。

しかし、今回、彼らの姿は全く見えなかった。

俺から新鮮かつ美味な血液を奪い、
奪うだけでは飽き足らず、
永遠に、じわじわと大量失血をさせようとした。

そして、姿すら現さず、消えた。



神々が強敵で難敵な俺に向けた新たなる刺客。
サイレントキラーだけでは不十分と、
彼らも長年人類の敵とされた刺客を用意してきた。



これが噂に聞く、サイレント・ヒルか。



これから、紅葉狩り、BBQの季節。
身を引き締めて、気を引き締めて、
完全防備で臨もうと思う。




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