私は、だいたい運が良い。

もちろん、もちろん、色々な事件は起こるけれど、

とにかく基本的には、かなり運が良い方だと思う。

 

 いつだったか、誰かに「私、運がいいんだ」って言ったら、

「それって金運? それとも男運?」って聞かれた。

 

でも、私の運って、そういう意味じゃあなく、

 危険な目に合った時、機器的な状況、もうダメだと思う時、

 不思議と、誰か(何か)に助けられる、そういう意味。

 

 その誰か(何か)とは、時には、通りすがりの人だったり、

あるいは、誰もいないのに、不思議なことが起こったり、

いつも不思議な力に助けられてきた ということ。

 

 今回の入院にしても、全てが上手く行き過ぎていた。

病院の建物も、ちょうどその年に新築の建物が完成し、

出来立てホヤホヤの新システムが導入された快適な環境になっていたし、

 

病院へのアクセスも、新しい地下鉄経路が開通して、駅ビルが出来、

乗り換え無しに、電車とビルのエレベーターで、階段を使わずにすむ

ように整った時期も、ちょうど初診の少し前。

 

 入院予定日に部屋が空かなかったことで、いきなり移植の個室に入り、

担当看護師さんも、担当研修医ももったいないくらい贅沢な環境だった。

全てのことが、出来すぎていた。これは、人生で、何回めかのバブル期。

 

 それが・・・突然、崩れる。!

 

 そのきっかけが、研修医の交代。優秀な研修医から真逆の研修医へ。

この先、この人物が大きく関わってくるんだけれど、この先、どうしよう。

 

 この人物の出現と同時に、体調のバブルも弾けてしまった。

またまた、車椅子に逆戻り。でも、まだまだ、平和。

まだまだハッピー!! 試練はこれから。