初めての入院は、移植のための個室、バイオクリーンルームといって、一番空気清浄の機密な無菌室。シャワー室とトイレ、冷蔵庫が2つ。こんなリッチな部屋から始まった。

 

 初診で、「今、病棟が凄く混んでいるから、もしこの日までに病棟が開かなかったら、この日に外来に来て」と指示されていたその日、外来に行くと、そのまま入院することになり、入院手続き、午前の検査と慌ただしく移動。

 

「午前中は外来扱いでこれから骨髄検査。そのまま病棟に入り、お昼抜きで、そのまま胃の内視鏡。とにかく、早く検査を終わらせて、」早く治療を始めよう。」

 

 その日は、気がつくと午後3時頃、やっと病院食が出て来て、

・・・その日は何度も温め返して固まっているあんかけ焼そば。

 

 もちろん、パジャマの用意はない。家族にわざわざ届けてもらうのも悪いので、着替えを送ってもらうことにして、着の身着のままで過ごす。

 

 でも、快適!!だって、家では、いくら冷房をつけても温度をコントロールできないけれど、個室は自分で0.5度間隔の温度設定が出来、安定した温度が保たれている。暑さで胸が苦しいのが、断然違う。身体全体がすごく楽。ベッドも、パラマウントだから、頭の高さの調整ができるし、家のベッドではそれが出来ないから、寝ているのも苦しかった。ここにずっといたい、そう思う。

 

 3日くらいして、大部屋が空いて、引っ越すことに。ちょっと残念だけれど、これ以上いたら、少し退屈してくるだろうから、

ちょうどいいかもね。またね、クリーンルームさん、また移植の時、よろしくお願い!(バイバーイ)

 

 そこからは、さらに慌ただく、滅多に経験できない波乱万丈な入院生活が待っていた。