　さて、戦国時代に突入します。ここは、「織田がつき　羽柴がこねし天下餅　座りしままに　食ふは徳川」という有名な歌がありますね。大河ドラマでも、何回この三人やんねん。他にもっとあるやろ。と、つっこみたくなりますが。（まあ、NHKが事実にのとってやるとは思えないが）

織田信長が好きな人は、多いように思いますが、何で好きなんだろう。分かりません（汗）

では、始めましょう。

後、本ブログは小学校６年生レベルに合わせているので、細かいところは独断で割愛しています。悪しからず。

安土桃山の人々のくらし

　応仁の乱で戦った山名軍と細川軍ですが、管領職を独占した細川氏が政治の実権を握りました。しかし、細川政権のは全国を統治する力など到底なく、各地の守護大名や有力武士たちを抑えることもできませんでした。そのため、全国のあちこちで力のある者が独自の自治体を作り、武力で土地を奪い合うという弱肉強食の時代に突入していきます。こうして誕生した戦国大名たちの領土は「分国」と呼ばれ、もはや室町幕府の支配力は全く及ばなくなり、将軍は形だけの存在となり、分国それぞれが独自のルールで統治する独立国のような存在となっていきました。武将たちは、近隣の大名との領地争いに明け暮れました。

　この頃、武士と同じくらい力を持っていたのは寺院でした。武器を持った層たちの集団は強大で、彼らもまた宗教的権威に加え、宗教的武力にものを言わせ、広大な土地を支配しました。中には、守護大名を領地から追放し、自治領を作ったところもあるそうです。

新しい時代を切りひらいた織田信長

領地争いで、急速に勢力を伸ばしたのが織田信長でした。信長が領地を拡大する中、京都では足利氏が政権を取り戻そうとします。しかし、信長に京都から追放され、室町幕府は幕を閉じました。

　京都を支配下に収めた信長でしたが、全国の大名を押さえ込むまでの力はまだありませんでした。

天下統一を狙う信長は、強大な兵力を手にするために、まず経済力を持とうと考えます。それまで商人たちは、商売をするために「みかじめ料」を寺社やその土地の実力者に支払っていました。しかし、信長はそれらをなくし、経済は大きく発展しました。そして、それまでの額からは少ない税金を徴収しました。それでも、大きな経済力を手に入れた信長は、兵隊をお金で雇います。そうして、他の大名より兵を多く持つことができたのです。

　信長がこうした経済政策をとったため、寺社勢力と真っ向から対立することになりました。当時の寺院の兵力は戦国大名と対等またはそれ以上でした。僧兵が武器を持っていた上に、皆が仏罰を恐れたからです。一方、信長は仏教の力を全く信じませんでした。延暦寺との戦いでは、寺を焼き尽くし、僧だけでなく女性や子供数千人を皆殺しにしました。伊勢長島の一揆鎮圧の際も、女性や子供を含む2万人を殺しています。これは、日本史上類を見ない大虐殺です。戦闘員でない、老人、女性、子どもまでを大虐殺した記録はありません。（ただし、彼が皆殺しにしたのは、自分に敵対する宗教勢力に限られていました。）

　信長は、武田氏を滅ぼし、中部地方や北陸地方を支配下におき、１０年の長きにわたって戦った大阪の石山本願寺もついに降伏させ、天下統一まで、後一歩となりました。

ところが、その２年後京都の本能寺にて、家臣の明智光秀の裏切りによって討たれます。

（信長は「仏罰」を信じていませんでしたが、多数の神社に多額の寄付をしたり、１００年以上中断していた伊勢神宮の式年遷宮を多額の寄付で復興させようとしました。単なる無新論者ではなく、むしろ日本の伝統と神道を大切にしていたのではないでしょうか。）

　話は戻りますが、この時代にポルトガルから鉄砲が伝来します。

種子島の領主は2丁購入し、刀鍛冶の八板金兵衛に命じて数十丁を複製させます。金兵衛が作った第一号の火縄銃は、種子島開発総合センターに展示されています。その後、堺から商人の橘屋又三郎が種子島を訪れ、１年かけて鉄砲の製法を学び、量産されます。境を支配下においていた織田信長が最も多くの鉄砲を所有しました。織田・徳川軍が武田軍の騎馬軍団に圧勝したのは鉄砲によると言われています。

　当時ヨーロッパからやってきた宣教師が日本の軍事力に驚嘆しています。イエズス回宣教師は、「日本を外国人の兵によって征服することは困難である」という手紙をイエズス会総長に送っています。

　ザビエルは、日本のことをこう記しています。「私がこれまであった国民の中で、キリスト教徒にしろ異教徒にしろ、日本人ほど盗みを嫌う者にあった覚えはあありません」「日本の国民が今この地域にいるほかのどの国民より明らかに優秀だからです」「日本人はとても気立てがよくて、驚くほど理性に従います」こんなに褒められると照れますね（汗）

他に、多くの宣教師が共通して挙げているのは、日本には庶民にも読み書きのできる者が多いということと、男性が常に武器を携行していたということです。識字率が非常に高かったのですね。

豊富秀吉の天下統一

　信長の死によって、次に躍り出てきたのは信長の家臣、羽柴秀吉でした。秀吉は、足軽（侍に雇われた歩兵）でしたが、非常に機転のきく男で、信長に高く評価され、織田家の重鎮に大出世していました。信長が、本能寺で光秀に討たれた時、秀吉は別の戦いをしていましたが、直ちに戻り、光秀を打ち破りました。

その後、秀吉は信長の後継者争いにも勝ち、天下統一に乗り出しました。しかし、秀吉は晩年になると非常に傲慢で、気に食わない者には残酷なこともしたようです。

　秀吉は、当初キリスト教の布教を認めていましたが、勢力を拡大したキリスト教徒が、神社や寺を破壊する事件が多発します。イエズス会が日本人を奴隷としてヨーロッパに売買していたとわかると秀吉は激怒し、宣教師を国外追放としました。ただし、庶民の信仰までは禁じませんでした。

　同時代に、スペイン人はアステカ帝国（現在のメキシコ辺り）とインカ帝国（現在のペルー辺り）を滅ぼしています。単に征服されただけでなく、町や文化を徹底的に破壊され、先住民は虐殺され、生き残った者は過酷な奴隷労働を強いられ、一時は民族滅亡の危機に陥りました。インカの人々は１００年の間に1600万から100万に人口が減らされています。日本がそういう運命を辿らなかったのは、武力を有していたからです。

また、宣教師らがスペイン国王に送った手紙には、「陛下を日本の君主とすることは望ましいことですが、日本は住民が多く、城壁も堅く、軍隊の力による侵入は困難です。よって、布教を持って、日本人が陛下に悦んで仕えるように仕向けるしかありません。」とあります。この手紙を見る限り、布教を侵略の道具に使っていたと思われます。

秀吉が、キリスト教に対して激しい弾圧を行ったのは、この情報を得たからだと思われます。

　さて、ここからが物議をかましている朝鮮出兵です。

教科書には、「朝鮮の人々や中国の援軍の激しい攻撃にあい、戦いに疲れた大名たちは、秀吉が死ぬと兵を引き上げました。秀吉が朝鮮に大軍を送った結果、朝鮮の国土が荒れ、多くの朝鮮の人々が犠牲になりました。」とあります。

日本国紀では、

秀吉は、天下統一後、大明帝国の征服を計画します。秀吉は朝鮮を征服するために15万人を超える大軍を朝鮮半島に派遣しました。朝鮮軍は約19万5千人と、明軍約5万3千人です。これは、当時の世界最大の戦争でした。

戦闘は、日本軍が朝鮮軍を圧倒します。一時は、朝鮮半島のほぼ全土を圧倒しますが、明が参戦したこともあり、戦いが４年に及びました。そこで、日本と明との間で講和交渉が行われ、休戦となります。（朝鮮は、蚊帳の外、、、）実は、この時、双方の講話担当者は、本国に向けて、相手が降伏したと偽りの報告をしています。明は、日本が降伏して、臣下になったと思っているため、秀吉に対し、日本国王の称号と金印を授ける使者を派遣します。それに、秀吉は激怒し、再度出兵を決定したのです。（あらら。）

翌年、秀吉は14万人を超える大軍を朝鮮半島に派遣し、各所で明・朝鮮軍を打ち破ります。しかし、翌年秀吉が病死したことにより、撤退となります。

百田氏によると、韓国の教科書や一部の教科書（本ブログ参考資料の日本文教出版を含む）では、明・朝鮮水軍が日本軍を打ち破ったと書かれていますが、その事実はないようです。この戦いの朝鮮軍の司令官は、韓国で歴史的英雄となっているようです。日本軍が明軍を圧倒したことは中国（明史）も認めている事実です。

これが、日本の教科書のおかしなところですね。どうして、韓国に物腰弱いのか。

自虐思想教育の一貫でしょうか。

江戸の幕府を開いた徳川家康

　秀吉の死後、勢力を拡大した徳川家康は石田三成と対立することになります。

この戦いが天下分け目の「関ヶ原の戦い」です。両軍合わせて、15〜18万の兵力が投入される大戦争ですが、わずか半日で家康の一方的な勝利に終わります。石田軍の主力部隊を率いる武将が動かず、また家康軍に寝返った者も出たからです。

　さあ、戦いの時代であった戦国時代が終わりました。時代とはいえ、人を殺し合う時代が我が国でもあったのですね。怨霊がありそう、、歴史には意味があるんでしょうね。

そういえば、この時代を教えていた時、子供たちがザビエルをとても気に入りました。顔？とポーズが面白かったようです。

ザビエルを追放した秀吉に怒っていましたが、この知識をちゃんと教えたかった、、、無知は怖いと、我ながら思います。

戦国の世の統一