今年 2026年 初日の出
毎年元旦の朝、私は観音崎へ初日の出を見に行く。気づけばもう10年。冬の冷たい空気の中で、海を眺めながら太陽を待つこの時間は、私にとって一年の始まりを整える大切な儀式になっている。
ところが今年は、いつもと違う空模様だった。夜明け前から分厚い雲が空を覆い、水平線の向こうにあるはずの太陽はなかなか姿を見せてくれない。集まった人々の間にも、少し諦めの空気が漂い始めていた。
それでも私は、10年目の朝に何か特別な予感を抱いていた。
そしてその瞬間は突然訪れた。雲の切れ間から、細い光がすっと差し込み、波間に金色の道が伸びていく。太陽が、ほんの一瞬、雲の隙間から顔を出したのだ。
その光は、まるで「今年もちゃんと来たよ」と語りかけてくるようだった。晴れ渡った空に昇る太陽とは違う、控えめで、でも確かにそこにある光。自然の気まぐれに翻弄されながらも、最後に見せてくれたその一瞬の輝きは、胸に深く刻まれるものだった。
昨年の初日の出は、雲ひとつない空に堂々と昇る太陽だった。力強く、真っ直ぐに海を照らす光が、未来への決意を後押ししてくれるような朝だった。今年は対照的に、静かで柔らかい光。でもその控えめな輝きが、「待つこと」「信じること」の大切さをそっと教えてくれた気がする。
観音崎の海は、いつも変わらずそこにある。けれど、同じ場所でも同じ空は二度とない。だからこそ、毎年ここに来る意味があるのだと思う。
雲の隙間から差し込んだ光のように、どんな状況でも希望を見つけていける一年になりますように。。
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