ジムの帰りに高速を使わず、国道に続く長い一本道を走っていた。
右側に私が使う銀行の支店があったので、
ふと思い立って寄ってみる事にした。
お昼前だったかな?
駐車場は2つくらいしか空いておらず、平日なのに混んでいるな〜と言う印象。
パンデミック後、どんどん銀行の店舗が閉鎖〜統合され、うちの町に4店舗あったのに半分になり、営業時間も昼間の数時間とか言う不思議な時間帯になった。
いつかは銀行の窓口業務も全てオンライン化するんだろうな〜と思っていた。
2003年だったかそれくらいに、業界の全国規模のコンベンションが地元で開かれ、「近未来の医療」と言うブースが出ていたので入って見たら驚愕した。
自分らの仕事はほぼロボット化し、衰退化してしまうとも予想されていた。
20年経って、予想通りになった面もあれば未だに有人で作業している面もあるから、もしかしたら銀行だって数十年経ってもまだ窓口業務が存在するのかもしれない。
今の職場では受付/医療保険取扱業務の一切をしないので、知らなかったのだが、ここのオフィスでは既に銀行への小切手云々は電子化していた。患者や保険会社から送られてくる支払いの小切手等はわざわざ銀行に行かずとも、銀行対応の小さなスキャン用ローダーで読み取って処理していた。あのビニール合皮のポーチに現金やら小切手やら、それをまとめたスリップに記入した紙と共に、数日おきに銀行ドライブスルーにお遣いに行く日はなくなったのだ。あと数年で保険会社の支払いは全てEFTになると言われても早数年。この扱いだけはパンデミック前に覚えた。
実際、今は個人用の小切手だって、スマホで写真撮って入金出来るのだから、法人がそうなる日も近いとは思っていたが、何せ3年も業界から離れていたもので。。。戻って来たら色んなことが変わっていた。
銀行に行った日に話を戻そう。
扉を開けると、満員だった。
何?この老人密度???
と呼べるほど、老人ばかりが、テラー側にも、パーテーション側にもイライラした面持ちで座って順番を待っていた。
窓口業務のほぼ全てをオンラインがやってくれる時代になったと言うのに、その時代に乗り切れていない高齢者の方々は
杖をつき
ウォーカーを押し
紙をいっぱい手に持って
対面で聞くと言う、古典的なやり方で問題を解決なり、入出金をしようとしていた。
スーパーに行っても、アップルペイなどで支払いをするのはほぼ若い世代。
タッチレスの時代になったと言うのに、小切手民も少数派いて、彼らはみんな高齢者。
キャッシャーだってそのうちなくなるだろう。私もいつも無人のところでサッサと処理してスーパー滞在時間は15分以下。
便利になっていく一方で、取り残される人達もいて、杖を付いたりウォーカーを押している人達こそ、在宅で銀行に行かずとも出来る業務をオンラインで行える筈なのに
これじゃ本末転倒だな
と思ったり。
画像お借りしました。
かく言う、40代後半(このお客様の中では、とびきり若い世代だった!)の私が銀行に行った理由は
外貨両替だった。
そして、今の時代は
外貨両替さえも
窓口業務を通さずにオンラインで処理出来る事を教えてもらい、
窓口業務を通さずにオンラインで自分でやると、為替レートすらも良くなると(うちの銀行の場合)教えてもらい、
いつか本当に銀行窓口はなくなってしまうのでは???
と言う不安にも駆られた。
日本は未だに現金扱いの場所が多く、何ちゃらペイも普及しているとは言え、結局は国内向けで銀行の口座に紐付けないといけない。海外在住者は銀行口座が持てないから除け者だ。アップルペイとは根本から違う。
だから、これから世界一周に旅立つ娘、秋から拠点を日本に置くのだが、お金の管理には悩むところだそう。