今日も波があった。

9月でこんなに毎日波が続いた日があっただろうか。。。

グロムたちは学校に戻ったし、レイバーデイも終わってライフガードも居なくなったし、中年サーファーばっか。チュー

青年期のサーファーは働いている人がほとんどだから、この時間に来れるのは休みの日か時間に余裕あるかどちらか。

 



 予報では今朝が一番大波だった。

3フィートだったらギリギリ行けるか??5フィートなら、どうするか??(私は非常に怖がり)見に行ってから考えよう。

 

 

と、大急ぎで夫の弁当を作り犬に餌をあげてから海に出た。(次女の弁当は帰ってきてからでも間に合う)

 

 

8台くらい停められるホームの海の真前の駐車場が私が最後の一台。既にかなりのモンスターピックアップトラックが並んでいた。(笑 レッドネックタウンの象徴ですな。。。って、私もピックアップですが。)

 

 

私たち地元サーファーは所有する車と乗っている板で誰かを区別するところがある。だから、駐車場を見ただけで常連だと大体誰が海に入っているか分かるのである。もちろん、お金持ちの海沿いの大豪邸に住む人たちは裏庭から、またはその近辺に住む人たちはチャリにサーフボードを括り付けてやってくる。

 

 

いつもは私が一番乗りなのに、既にこれだけ駐車場が埋まっているのなら期待してもいいのかもしれない。

 

 

白のF150が停まっていたので、カフナ(レジェンド)が来ているのは分かった。昨日も会ったばかりである。

 

 

降りて行って挨拶すると、「今日はでかいぞ。かなりでかい。昨日の二倍はある。」と言われた。

 

 

海を見ると、パワフルなスープ(白いホワイトウォーターのこと)が何連にもつながってショアに打ち寄せており、そのスープの大きさだけでも夏の普通の日の波の高さ位ある。沖で割れてるのはオーバーヘッドか?

 

 

うわー、またこの地獄か。。。。と一瞬ひるんだ。

 

 

だが、今日はオフショアで、セット間のタイミングさえつかめば、私のようなSUPの大きな板でも波の上を乗り越えて沖まで出られるのでは???と踏んでいた。(☜だから、ここまで来た)



だが、カフナに今日は君の技量以上だよ。。。とは言われなかったが、それに近いような内容の事を言われた。暗に、今日は止めといた方がいい悲しいという感じだった。

 

 

まず、インサイドまで乗ってきてしまったら、戻りにかなりの時間を食う挙句にスープ地獄。1メートル進んでは5メートル戻され。。。が延々と続く。6月の中南米の再来だ。心折れる。大好きなサーフィンが一瞬嫌いになる唯一の場所。エキスパートたちはキックバックが上手いので、ちょっと乗ったら波の裏側に逃げられるが、私はキックバックがあまり上手くない。

 

 

レジェンドはそういうところもよく見ていて、私の癖などもよく知っており痛いところをついてきた。さすが、「よく見ているなぁ」と感心するも周りにまで気配りできる余裕もあると言うことか。器がでかい。私がtunesで一番好きなサーファーだ。

 

 

今日は、多分ここのTunesに仲間入りをしてから始めて、他人のサーフィンをビーチ側から眺めることになるのか。。。。と思いながら、カフナを見送った。

 

 

その後、(昨日も会ったけど)御三家の二人が現れ、颯爽と海に入っていった。彼らには待望のビッグウェイブだろう。

 

 

続々と顔見知りのロングボーダーがやってくる。チャリで来たJoeに「今日は私はやめとく。。。」と言ったら、「このシーズン1のデカ波を逃すの???」と聞かれたが、「私は私の技量を一番よく知っているからね。」と答えた。

 

 

結局ガッツあるサーファーは3人(全てSUPサーファー)、その後ショートが2人出た。あとはビーチ側から応援の意味も込めて、5人ほどで大波に果敢に挑んでいく彼らを見ていた。結局その4人も海に入って行ったので私は退散した。

 

 

やはりタイミングを掴んで上手く皆んな沖に出ていく。経験の違いがこういうところに出るのだと思った。たまにはこうやって他人のサーフィンを眺めるのも悪くないと思った。心の奥底では悲しかったけど。

 

 

将軍と私が陰で呼ぶうちの地元では一番上手なサーファーが何本か乗ってすぐに上がってきた。やはりかなり厳しいようだ。

 

 

 

彼が止めて帰ってくるレベルなのだから、私はレジェンドの言うことを聞いて、今日は出なかったことは正解だったかなと少しは思えたのだが、

 

 

やっぱり、ちょっと堪えた。

 

 

 

車に戻って、また来た道を乾いた髪と濡れていない水着で帰ったわけだが、なんか虚しかった。

 

 

 

私は彼らよりも内地側に住んでいるので、Tunesの仲間の中では一番海が遠い。大橋を渡らないと海に着かない。(それでも7-8分だが)自分のレベルを知り、無理だと思ったら出ないと言う選択肢をするのもサーファーには必要なこと。それはよくわかっているのだが、やはり悲しい。

 

 

頑張ってトレーニングを積んでも、経験の浅さや技量の低さはこういう日に大きく差が出る。女であることも年齢も多分関係していると私は思う。そう思いたくないが結局はそこも大きな差だ。

 

 

海に出てコンディションが悪くて帰ってくるのとはまた違う悲しさだ。実際に上手な人は今朝も海に入っているのだから。

 

 

海に出て時間を食ってしまった日は、帰って来たらそのまま着替えて近所のランニングコースを走ることにしているのだが、今日は走りたい気分だった。

 

 

 

止めると言う選択肢、出ないと言う選択肢、大切だと分かっているのに必要なことだと分かっているのに、

 

 

 

気持ちだけが先走りして、どうしようもない気持ちになるのである。




この冬に勝覚寺の波乗り不動様から海上安全の祈祷をして頂き、滞在先まで送っていただいた。



不動様が、サーフボードに仁王立ちしている粋なデザインである。これをカーボンパドルに貼った。



明日は、ちょっと落ち着くらしい。明日は楽しい波乗りができますように。