新潟の「潟」が書けるようになった時、
私は真の新潟人になった気がした記憶がある。
関西人である私には、最初どうにも新潟の言葉が分からなかった。
まだ世の中の仕組みが今とは全然違う時代。
ダウンタウンさえ東京進出していなかった時だ。
あれから30年の月日が流れ、
新潟は政令都市になり、いろんな周りの市町村が合併して区になった。
数年前に新潟に行ったら
あまりの変わりようにビックリした。
何とかメッセだとか、萬代橋からの風景が変わったのはまあいいとして
古町の廃れ具合に驚愕したのだ。
私は生まれてから、つい最近まで転勤族だったのでいろんな地と国を転々として来たが、
新潟は私の故郷の一つである。
関西人だと自負しているが、故郷は新潟にある。
親戚どころか誰も住んでないけど。
昔お世話になった人がくれたカレンダーの絵を飾っていた。(くれた人がそうしていて真似した)
家に長く保管してあった和紙(ローテーブルの目隠しにも使ってる)を背景にする事に。
巻の絵描きさんが書いたものらしい。3枚買った。
優しい絵に感動した事を買った日のことまで覚えている。
萬代橋のこっち側あっち側
である。
毎日必ず見る場所にある。
故郷を思い出すハワイの絵画や写真家中にあったのに
なぜ今まで新潟がなかったのか不思議だ。
今の私の起点とも言うべき場所、新潟。
もうすぐ行きます。