先日、老ボスの亡くなった息子さんのお墓に行く機会があった。
老ボスは自分の跡を継ぐ予定で医学の道に進んでいた息子を若くして交通事故で亡くした。
その話は長く勤めていると何度となく聞いて来たけども、墓地に行ったのは初めてであった。
老ボスは、私の親の年齢を超えていて、普通ならとっくにリタイアしている年齢なのだが、
息子さんを亡くした後、ショックで開業していたオフィス一度をたたんでいる為、今のオフィスで死ぬ覚悟でいるとのことであった。
だから、私は老ボスが死ぬまではあなたの右腕でいますよ。
と言って
今でもずっと働いているのである。
奇妙な師従関係だろう。
人の墓地に行ったのは何回目だろう。数えるくらいしかない。
夫の親友は海に散骨したのは知ってるが、墓地には行った事はない。
この息子さんは私より数年下なので、生きていればいい年だ。
墓石に刻まれた生年と没年の短さが、
涙を誘った。
背中を向けている老ボスが小さく見えて、それがまた涙。
そして、
昨日は、あのジャンボの事故から33年経ったとニュースが言っていた。
詳細は、昨日youtubeでほとんどの関連動画を見たので詳しくなったけど、
当時の事はニュースの画像くらいしか覚えていない。
あれから33年と遺族の方々がインタビューに応えていた。
何故か老ボスの事を思い出し
また涙が何故か出てきた。
一時期法医学に専門を変えようと思った事がある。
患者だった(CSIマイアミでくらいしか見た事なかった)アンソロポロジストの出会いと、それに関わるカメラマンを知ってからだ。
あれから十数年経ったが、
まだ同じ道にいる。
その話は置いておいて、
彼らの事は何年経っても忘れない。
それが供養になると誰かが言っていた。
犠牲者とRのご冥府をお祈りします。