昔から会いたくない人に限って会ってしまう運のないタイプで、


それで友人関係を解消した奴らもいる。


友人らには、あまり自分の職場に診療に来いとは言わないし(よほど困ってたら別だけど)、


修業先など以ての外である。



幸い、1月末に不定期で修行を始めてから、



数年前にジムでたまに会うことのあった初老の同胞に声をかけられたくらいだ。



あまりカウンターに出ることもないのでキッチンにいる限りは人に会うこともなかったのだが、




自分の意思で趣味の一環として始めた板前修行。



誰に咎められる事も文句を言われる事もない。



本業の方でもボスに話したし、本業に支障をきたすような働き方もしていない。


ただ、食べに来るのは一人前になるまでやめて



と家族にも老ボスにも言ってある。



フラを披露するのと同じコンセプト。



今週は師匠が休暇中で、幸い数年前までオーナー権を持っていた若僧が週末手伝いに入ってくれたため



私は(若僧の働けない週中以外は)用無しになった。



コッチも本業があり、急遽定休日にした日を除くと結局カウンターに立たせられたのは



この日だけだった。




先週の水曜にアシさんが休みでカウンター業務があったので



アシさん最近超優しいし(あのイジワルは一体何だったのか?!)、



日本人の若い女の子と喋るのも楽しいし



修行しやすい環境ではあった。



最初忙しくなかったし。団体客が数組来てからは22時✌︎('ω')✌︎まで



で、団体客の一人が




なんと




娘の働くサーフショップのオーナーだった。



私も一応この小さな島のサーフコミュ二ティに属しているので、彼の事も知っているし



めっちゃサーフィンうまいおっさんだ。



弟は夫の病院時代の同僚で今でもSNSで繋がってるらしく、この奥さんをインターン生として指導した事もあるので



久しぶりながらも、話をする事に。




新しい奥さんと話をした事もなかったし、チビ太を見るのも超久しぶり。



「娘らがいつもお世話になっております」



と挨拶すると、




「お客さんや子供たちは、パイナップル姉妹🍍ファンが多いですよ。大人気です」




とお世辞なのか何なのか言われた。




私は茹で海老🦐を開いて、握りにするための海老作りをしていたのだが、




手を止めて挨拶した。





彼らは大人数で騒ぎ、バースデーかなんかだったのだが、




その後一気にオーダー入って周り見ている余裕ないくらい忙しくなった。



それでも、最後の方に



カウンターまで入って来て、



出した料理に対するコンプリメントをくれた。




私は大した仕事をしたわけでもないし、アシさんの手前アシさんを持ち上げておいた。




このお店は、親分の行きつけのお店だったので風貌から親分を知っている人も多いが、



私にサーフショップで働くような大きな子供がいる事や、サーファーな娘たち、



強いては自分もサーファー



だと言う事を




この修業先で知る人は少ない。




私がジャングルで生活していたり、



中国で単身赴任していたことを知る人など




誰もいない。




昼間は



ジムで筋肉をつけ
昼寝
週休5日制




だけど



本業があって




これが趣味




老後の楽しみの一つ




と言うことも




知る人は少ない。






サーフショップに行った事のない人って



サーフショップのイメージは



なんか怖そう!




と思うものだそう。




うちのサーフショップ自体も




超コアなローカルに根付いたサーフショップなので、



「え?娘さんサーフショップで働いてるって、娘さんサーファーなの?」




と言う



ちょっと意外な質問。




私のプライベートを知る人は



子供らの名前から見ても
しょっちゅう行くサーフトリップから見ても




サーフィン中心なところもあるので




こう言う質問こそが意外だった。