修業先の師匠は年齢不詳、本名もよくわからない。
料理に関しては、私は全くのど素人なので
鈴木さんだったか、佐藤さんだったか田中さんだったか田辺さんだったか、まあ日本によくある名前だが、サザエさん一家のようにニックネームで呼ばれている。
私と同じように本業は他にあり、このお店は趣味で始めたそうだ。
それで40年以上。
単純計算しても60を超えているのか?
ペスカトリアンなので、肌も綺麗だしもっと若く見える。
師匠もアシさんも手が女性のように綺麗で羨ましい。
私は女性なのに医療職25年、ラテックスのグローブをはめ続け、オペレベルの石鹸で手洗いをし続け、海で日に焼け続け、
手はこの二人よりも倍以上の皺クチャさだ。
短気だし、頑固だし、滑舌悪いし、
独身を貫いているのも分からなくもないが、
料理に関しては非常に尊敬している。
スモールビジネスを展開する点ではやはりオーバーヘッドや従業員の使いかたなど
外国で外国人はヘッドとしてやって行くと言う点では私も引き出しがある為、
コッチもいろいろと意見を言うが、
料理に関しては、私は全くのど素人なので
いつもフムフムと聞いている。
人生でここまで怒られる事あんまりないのでね。
要領よく育って来たので、
親や監督、コーチやドクターにもここまで叩きのめされた事はない。
ある日、
超暇な日があって、
いつもキッチンでは一升くらいの米を炊くのだが、
ほとんど余ったので、
ラップに180gずつ包んで
持って行きたい人はどうぞ〜
と言うふうに並べておいた。
数カ国の国の出身の人が働いていて、アジア系はやはりごはんを持って帰ると言ってくれた。
冷凍しておけば
いつでも解凍して食べれるし、娘らは
「おかんの作るごはんよりもドライやから、あんまり美味しくない」
と嫌がるけど、
「これ全部捨てられんねんで。それよりはええんちゃう?」
と前回は四つ持ち帰った。
ドライカレーとかにすれば、味はそんなに味は落ちないと思っている。
筋飯の日は、
プロテイン量の配分の関係で
朝は
全粒穀物パン(1スライス 約5g)
チーズ🧀(1スライス 約5g)
を2サービング
か、
おにぎり150〜180g
と決めている。
減量中はこれが一番摂取出来るカーブ(カーブ摂取は正午まで)だったので、
非常に楽しみな朝ごはんだった。
毎日毎日、150g
を計りで測ってると
そのうち大体しゃもじでこれくらい
と言う目安がわかって来て、
スケールは必要なくなった。
また減量期を終え、増量期に入って
180gまでは超過可能になり、
150〜180gの間で調整可能になった。
だから、
ラップに180gのごはん
というのは、私の中で
目を瞑っても出来るくらい、
25年以上やってる医療の難処置くらいに
絶対の自信を持ってたものであったのに、
師匠に
「いや、それ200g超えてるよ」
とか、
「それは、180g行ってないでしょう」
とか事細かに
g単位でごはんの🍚量を当てるのだ。
業務用の計りで測るとまさにその通り!
マジで神レベルの正確さ。
スゲ〜
と本当に感動して、
凄いですね!
というと
何年この仕事やってると思ってんのよ。
との事。
確かに握りは手の感覚でシャリの量が決まんのよね。
まだまだだわ。
ちゃんと測ってみると
180g。
いつか師匠に近づく日は
来るのか?