こんばんは、お供え花アーティストの岩崎知実です。
最近、ハーバリウム人気が凄すぎて大変な事になっています(笑)
出張の依頼や、ワークショップは増席をし満員御礼となりとてもありがたいです!
お花の投稿ができていなかったのですが、プリザーブドフラワーの製作もちゃんと行っていますよ(笑)
さて、今日は「仏壇、お墓に造花はNG?お供え花の意味は?」というテーマでお届けします。
プリザーブドフラワーのお供え花を作っていると時々聞かれる事が、
【 仏壇やお墓に飾るお供え花は造花でもいいの?】という事。
これは気になっている方も多いのではないでしょうか。
造花のお供え花については、やはり様々な意見があります。
では、そもそもお供え花の意味とは?というところから考えていきたいと思います。
お墓参りに行った時にお供え花が飾られてあるお墓を見ると、なんかホッとしたり、安心したりしませんか?
逆にお供え花が飾られておらず、お墓周りの手入れがあまりされていないところを見ると悲しくなったり、切なくなったり。。。
自宅の仏壇でもそうなのですが、綺麗なお供え花が飾られてあると、故人と家族との心の繋がりが感じられ、ご家族の方がちゃんと手入れをされ大切にされているのだなと感じられホッとしたり安心したりするのかもしれませんね。
なぜ、仏壇やお墓にお花をお供えするようになったのか?
お経によると、お釈迦様が仏様になる前、前世で修行していた時に、燃灯仏(ねんとうぶつ)という仏さまに会いました。何かご供養したいと思ったのですが、ご供養するものが何もありませんでした。
そこで近くにいた花売りから五茎の青蓮華(しょうれんげ)というお花を買ってご供養した、というお話があり、これがお花をお供えするようになったはじまりだといわれています。
皆さんは、お墓や仏壇のお供え花が、仏様の方を向けずに自分達の方に向けてお供えしている事に疑問を持った事はありますでしょうか?
花を供えるのは、仏様に美しいものをお供えし、仏様をお飾りするという意味があります。
それだけでなく、お供えする人の心を穏やかにする働きや、仏道に励む心を養い智慧(ちえ)を育てる、清く生きる誓いであるとも言われています。
また、やがて枯れていく儚い生命を知り、今ある命に感謝するという意味も含まれているそうです。
このように仏様にお供えするだけでなく、供養をする人の心をも清める意味があることから、自分達の方に向けてお供えするようになったと言われています。
いつも綺麗なお供え花を飾り、枯れてきたら交換するというのが理想なのですが、忙しくてお手入れができなかったり、お花代が結構かかってしまう、、、と、現実的にはちょっと難しいという方もきっと多いですよね。
庭に咲いているお花を飾るというのもごく限られた方でしょう。
それであれば、造花を飾ってはどうだろうか?というところに辿りつくわけですね。
皆さんは造花を飾る事をどう思いますか?
生花でないと失礼にあたるとか、造花でも問題ない。などやはり意見は様々です。
仏教では、お供え花を飾ることは修行の一種とされています。
「生花は福をもたらし、枯花は死を示す」とも言われますので、生花を飾るのは当然というのが元々の考え方としてあります。
そのような事から、生花でないと意味がないとか造花だと手抜きだと感じられる方も多いのでしょうね。
では、造花といえば、、、
もちろん生花をいつも綺麗な状態で飾っておけるのが一番いいとは思います。しかし現実的に考えてお墓が遠くて頻繁に行く事ができなかったり、忙しくて仏壇のお供え花の毎日の水替えが大変などの問題を抱えている方も多いのではないでしょうか。
こまめにお供え花の手入れができず枯れた花を飾っておく位なら、綺麗な造花を飾っておいた方がいいと思われるのもごく普通の事だと思います。
つまり、生花を飾っていてもちゃんとお手入れをせずにお花が枯れていたり、生活の行動を圧迫され辛くなってしま位なら、自分の今の状況に応じて臨機応変にお花を使い分け、仏壇やお墓が綺麗な状態になっている事が一番いいのではないでしょうか。
大事なのは、どんなに高価で素敵なお花を飾る事よりも、心からご先祖様を大切に想う「心」が何よりの供養になり、意味のある事だと思います。
お供え花に造花を飾る方も供養する気持ち、感謝する気持ちが変わらなければ良いのではと私は思います。
ただ、造花をお供えする際に注意した方がいい事もあります。
仏教的な教えに合わない、家族・親類の考え方、寺院のご住職の考え方などで意見が合わないという事もあるかもしれません。そのような事で嫌な思いをするのはなるべく避けたいですよね。
そういう時は、やはり家族、親戚、ご住職の考えに合わせた方がいいかもしれませんね。
他には、地域性も関係しています。
関東圏ですと造花を供えてるお墓を見る事の方が少なく感じますが、九州地方では逆に造花を利用する方が多いようです。
気候風土や習慣、風習、立地条件によって様々ですので、トラブルにならないよう事前に確認する事が必要ですね。
お花を絶えなく飾っておきたいという方は、ガーデニング墓地というのもあるそうなので調べてみてくださいね!
仏壇に関しては、プリザーブドフラワーのお供え花も飾る事ができます。
見た目は生花のようにみずみずしくお手入れ不要で長持ちし、近年とても需要が増えてきています。
当店では、気持ちも空間も明るくなるようなお供え花を製作しておりとても好評をいただいておりますのでお気軽にご相談くださいね!
というわけで、今日は「仏壇、お墓に造花はNG?お供え花の意味は?」というテーマでお届けいたしました。