沙雪が計画・実行した池谷&真子ラブラブ作戦は、沙雪の抜けたところはあったが見事成功したのだが・・
池谷 「沙雪ちゃん、嘘のエンペラーとのバトルはともかく、これから妙義に行かない?というのは、どういうこと? まさか、ナイトキッズの奴らとのバトルってことは無いんだろ?」
沙雪 「ん? ああ、ナイトキッズとのバトルという訳では無いんだけどね、そこのメンバーの庄司慎吾って奴を妙義に呼んでいるのさ・・」
樹 「マジすっかー!! そいつ、ナイトキッズの下り専門の奴じゃないすかー!!」
池谷 「横からうるさいよ、樹! その庄司慎吾といえば昔、拓海を挑発してガムテープ・デスマッチに挑んでさ、最後にはクラッシュした奴だったよな・・・そんな奴を呼んだのはどうしてなんだい?」
沙雪 「池谷は知らないと思うけど、庄司って奴は実はあたしの幼なじみでさ、前から交流はあったんだけど、あいつの車、FFのくせに結構速いじゃない? それでさぁ昔、真子の走りの参考にと思って、あたしあいつの車の横に乗って碓氷を攻めてもらったことがあったんだけど、驚いたことにあいつの速さは当時の真子以上だったんだよ。 あいつ性格は悪いんだけど、車の腕は確かでさ・・・それで、あいつにFFの走り方を真子にレクチャーしてもらおうと思ってるんだよね」
池谷 「庄司慎吾が沙雪ちゃんと幼なじみ? FFの走り方を真子ちゃんにレクチャー? まあ、確かに俺も奴の走りを間近で見たことあるけど、下りの速さは尋常じゃなくて、秋名でも当時の拓海と互角だったけどさ・・・でも、現役レーサーの真子ちゃんにレクチャーって、それはないんじゃない?」
沙雪 「それは真子に聞いてみたら?」
池谷 「真子ちゃん・・」
真子 「あの、池谷さんはあまり知らないと思うですけど、わたしレースでは全然成績を出せて無いんです。 去年は結局一度もトップ争いが出来なくて、いつも中盤から下位の辺りの成績だったんです・・ハイパワーFF車に慣れていないということあったんですけど。 それでも去年はルーキーということで許してもらったみたいなところがあったんですけど、2年目の今年はどうしても上位入賞したくて・・」
沙雪 「真子は大人しい顔して、実は誰よりも負けず嫌いだからね~」
池谷 「そうだったのか、レースの世界って厳しいんだな・・ごめん、真子ちゃん! 俺、真子ちゃんのことを応援しにレース場へ行くよ、って言ってたのに、結局去年は仕事が忙しくて、一度も応援しに行くことが出来なくて・・」
真子 「いえ、それはいいんです。 池谷さんが、地元から応援してもらっていたのは分かっていましたから・・」
沙雪 「まったく、それだったら、たまには真子に電話ぐらいしなさいよ、池谷!」
池谷 「いや、なんかさ・・俺なんかが電話したら、真子ちゃんのレース活動の邪魔になるんじゃないかって思ってさ・・」
真子 「そんなこと無かったのに・・」
沙雪 「相変わらず二人共グダグダだね・・まあいいわ、そのグダグダな二人も、あたしのおかげで、ついに付き合うことになったんだしさ!! で、池谷と拓海君も妙義に行くんでしょ? 慎吾も拓海君とまた走りたいって言ってたよ」
樹 「沙雪ちゃん、俺と健二先輩も妙義へ行っていいっすよね?」
沙雪 「ま、まあね・・邪魔しなければね・・」
樹 「やったー!! 良かったですよね、健二先輩!」
健二 「ああ・・(なんか、みじめな俺・・)」
真子 「でも、いいんですか? みんな明日仕事とかで早いんじゃないんですか? たぶん終わるのは深夜になってしまうと思うんですけど・・」
樹 「俺は若いから、最悪寝なくても平気っす!!」
池谷 「おいおい、大丈夫だろうな、樹・・それで明日仕事場でうつらうつらしてたら、しばくぞ!! まあ、俺は体力あるから、少しぐらい徹夜しても大丈夫だけどな!!」
樹 「・・自慢ですか? 池谷先輩・・」
拓海 「俺は明日は午後から勤務なんで、大丈夫っすよ」
健二 「そういや、拓海おまえ今、スバルの太田工場で車体組み立てやってるんだってな?」
拓海 「ええ、2交代制で仕事はきついですけど、レース活動にはお金掛るんで・・でも前の仕事と違って、土曜日も休めて有休も結構取れるんすよ・・全部レース活動で終わってしまいますけど・・」
池谷 「そうか、拓海もがんばってるんだな・・ で、健二はいつも暇してるから、大丈夫ってことで・・」
健二 「おいおい池谷、俺をバカにすんなよ!! 俺だってな、こう見えても将来の2代目社長として頼りにされてるんだぜ!!」
池谷 「ばあちゃんからだろ!!」
健二 「うるせー!!」
沙雪 「はいはい、じゃあ、みんな行けるってことで・・ じゃあ、行くよ! 妙義山へ向かってゴー!!」
池谷&樹&健二 「おおー!!」
拓海 「おー・・腹減った・・」
天高く拳を振り上げる沙雪と男三人、その横で腹が減っているせいなのか、高いテンションについていけないのか、弱弱しく一応拳を上げる拓海だった。
真子 「ふふ、愉快な人達・・(なんかこういうの久しぶりで、いいな♡)」
その後6人はそれぞれ乗ってきた車に乗り妙義山へ急いで向かった。 妙義山ではその頃・・
慎吾 「ちっ! あいつら遅せーな! もう約束の時間過ぎてんじゃねーのか!!」
信司 「いえ、先輩。 約束の時間まであと1分13秒あります・・」
慎吾 「信司・・相変わらず細かいな、お前は!」
信司 「それほどでもありませんよ、先輩」
慎吾 「褒めてねーよ!!」
毅 「ん? このエクゾースト音は・・ 上がって来てるみたいだぞ、慎吾!」
慎吾 「そうか! 毅、お前ワクワクしてるんじゃねーのか? 久しぶりに沙雪に会えるからな!」
毅 「な!? バカ言ってんじゃねーよ、慎吾!!」
ブロロロ・・・三台の車が妙義山頂上の駐車場へ入ってきた。
慎吾 「やっと来たかよ、待たせやがって・・」
毅 「ぷるるん・・」
信司 「真子さん・・」
なぜ、神奈川最終戦で拓海と死闘を演じた乾信司がこんな所にいるのでしょうか? その謎は次回明かされる!!