ティガは消え、ナオキの姿に戻る。ナオキは気を失って倒れていた。
イーヴィルティガ「次は貴様らだ。」
イーヴィルティガは立ち上がれずにいるダイナとガイアにイーヴィルショットを構える。
タイセイ「体が……」
コウキ「もうダメか……」
イーヴィルティガはイーヴィルショットを放とうとした時、キリエル人の声が響いた。
キリエル人「もういい。イーヴィルティガ、帰ってくるんだ。」
イーヴィルティガ「ちっ。これからなのに。」
イーヴィルティガは宇宙船に戻り宇宙船は空の彼方に消えていった。ダイナとガイアはタイセイとコウキの姿に戻る。お互いの肩を支えあいながらナオキを探しているとモモ達と会う。
ナナコ「タイセイ!」
ハル「コウキ!」
タイセイ「お前ら……」
ハル「大丈夫だったか……」
モモ「ナオキは!?ナオキは何処にいるの!?」
タイセイ「分からない。今探してるんだが……」
コウキ「確かこのあたりにいるはずなんだが……」
ナナコ「みんなで手分けして探そう!」
ハル「うん!」
アイナ「その方が早く見つかるし!」
モモ「ナオキ……」
タイセイ達は手分けして探し始めた。
モモ「ナオキ~!ナオ……!ナオキ!みんな、ナオキが!」
そこには瓦礫に埋もれたナオキの姿があった。
なんとか瓦礫を退かすとナオキをナオキの家に運び込む。
ユウ「お兄ちゃん!何があったの!?」
タイセイ「分からない。ただ……」
コウキ「ナオキの体に何かが起きたのは確かだ。」
ユウ「お兄ちゃんの部屋に連れていこう!」
タイセイ「そうだな。」
ナオキをナオキの部屋のベッドに寝かせる。ユウはタオルを水に濡らしナオキのおでこに乗せナオキの部屋を出る。
ユウ「お兄ちゃんに何があったんですか?」
タイセイ「分からない。いきなり空から怪獣が降ってきたかと思えば黒いティガが降りてきて町を破壊するし、ナオキが来たらすぐにカラータイマーが点滅してるし。」
タイセイ「変なことも言ってたし。」
ユウ「変なこと?」
タイセイ「ああ。俺の光だ、とか。」
コウキ「そうか、分かったぞ!」
ずっと考え込んでいたコウキが立ち上がる。
ユウ「どういうことですか?」
コウキ「イーヴィルティガは昔マサキ・ケイゴという男が変身した姿なんだ。」
モモ「その人はウルトラマンなの?」
コウキ「いや、違う。マドカ・ダイゴという男のスパークレンスから光を……」
タイセイ「じゃあナオキは同じように……!」
コウキ「それは違うな。あんなにすぐにカラータイマーが点滅はしない。恐らくナオキはスパークレンスの光ではなくナオキ自身から……」
アイナ「そんなことできるの?」
コウキ「できないはずだがキリエル人のことだ、それなりの装置を作ったんだろう。」
コウキ「さらにウルトラマンにするにはかなりの光の量がいる。ナオキ自身からからその光を奪ったとなると恐らく頭がおかしくなるくらいの痛みと苦痛を味わっただろう。」
ハル「そんな……」
コウキ「しかももう変身できない量の光を奪われたあとにイーヴィルティガに戦いに行くなんて無茶苦茶だ。勝てるはずがない。」
ナナコ「それなのに戦ったなんて……」
モモ「どうしてそんなこと……ナオキ……」
コウキ「自分の光で変身したんだ、自分で止めたかったんだろう。」
ユウ「お兄ちゃんの馬鹿……」
タイセイ「キリエル人の野郎!許せねぇ!」
ナオキ「キリエル人は……悪くない……」
ユウ「お兄ちゃん!」
モモ「ナオキ!」
フラフラしながら階段を降りてくるナオキをユウとモモが支えにいく。
コウキ「何してんだよナオキ!休んでなきゃダメだろ!」
ナオキ「ハハハ……大丈夫さ……これしきのことじゃ……死なないから……」
タイセイ「もう光もないのに……」
コウキ「無理をするな、ナオキ。」
その時地面からフォーガスが出現する。
ナオキ「こんなときに……!」
タイセイ「無理すんなって!」
コウキ「俺達が行くからみんなは避難を!」
タイセイとコウキはダイナとガイアに変身する。