嵐さんに愛を叫べ -191ページ目

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。




さっきのは、なんだったんだろう……


湯船に沈みながら、夢だったらしき記憶を手繰り寄せる。



「『ボクは誰でしょう?』か……


誰か、なんて分かるわけがない。

ただ、そう聞いてくるのだから、ある程度近しい人物なのだろうという予測はつく。

ネット上では姿は見えないから、誰かになりすますことだって、難しいことではない。



……あぁ、そうか。

データさえ揃えば、『本人』になることも可能なのか。


その危険性は理解しているつもりではあったけれど、実際その危険が近づいてみないと実感なんてわかないもんだな、と苦笑する。



tempest』が俺の情報を集めているのは、ほぼ間違いないとして……まぁ、俺になりすましたところで何かメリットがあるとは思えないけど。

その目的が、俺が慌てるのを見て楽しむ……って事だったとしても、『なりすまし』の被害は想定内だから、残念ながらその期待には応えられないなぁ、と呟いて笑った。




「あ、コップとポット、借りました」


頭をタオルで拭きながらリビングに戻ったら、ウチで唯一使われている食器と言っても過言ではない 見慣れたマグカップを手にした相葉くんが俺を見上げた。



「奥にもっとキレイなコップあったろ」


「こっちがよかったんだもん」


何故か楽しそうに笑った相葉くんが、マグカップに口をつけて笑う。



「ビール、飲んでいい?」


「俺に確認する必要、なくない?あ!さっき買ってきたポテチ食べようよ」


焼肉も死ぬほど食って、どデカいパフェまで食べたのにまだ食べんのかって、ダイニングテーブルに置いた買い物袋を取りに来た相葉くんをじっと見つめた。

腰なんて、両手で掴んだら指が届くんじゃないかってくらい細いのに、食べたものはどこに消えてるんだろ。

俺の視線に気づいた相葉くんが振り返って、笑う。



「俺、櫻井さんならいいよ」


缶ビールを取り出して、プルタブを開けた瞬間に聞こえた声に、慌てて冷蔵庫を閉めて振り返る。


「え?なに?」


「櫻井さんならいいよって、言ったの」


……俺なら?」


なんの話の続きなんだろう?と考えながらビールを喉に流した俺の横で、相葉くんがばりっとポテトチップスの袋を開けた。



「櫻井さんってさ、モテるのに彼女いないタイプでしょ?」


「は?」


眉をひそめて相葉くんを見た俺を見て、ポテトチップスの袋を持ったまま、くふふふふと楽しそうに笑う。


「ねぇ、なんで俺のこと泊めてくれたの?」


「なんでって……


「なんで心配してくれたの?」


コロコロ話題も表情も変わる相葉くんに少し面食らいながら、なんで俺は相葉くんを家に連れてきたんだろうと自問する。

納得のいく答えが出せないまま、またビールを口に含んだ。



「さとちゃんのいとこだから?」


……うん。まぁ……そう……


「さとちゃんのいとこだから、何かあったら困るし、さとちゃんのいとこだから、俺は信用するに足る人物って判断したってこと?それって、危なくない?」


相葉くんが何を言おうとしているのかを図りかねて、飲みかけのビールをテーブルの上に置いた。



「じゃあ、相葉くんは、なんで俺についてきたの?」


「さとちゃんの仲間だから……じゃない?」


指についたポテトチップスの塩をぺろりと舐めて、大人びた顔で笑う。



「そしたら、お互い様だろ」


「その基準は疑わないんだ?」


「は?」



『その基準』は、『智くんのいとこだから』ってこと?

信頼している仲間の信頼している人を疑う理由なんて、俺にはない。



「櫻井さんて、緩いのかカタイのかわかんないね」


「相葉くんが何を言いたいのかは理解したけど、そういうところ込みで、相葉くんは信用してもいい人だと思うよ」


「くふふ。やっぱ、くそ真面目」


また相葉くんの表情が、ころりと変わる。



イマドキの高校生って、なに考えてんのかわかんねぇな、と思いながら、笑顔の相葉くんに差し出されたポテトチップスを受け取って、口に放り込んだ。