あたしはビックリ、翔ちゃんは妬いた
和との18年ぶりの再会
智に話したら
『お~、あのチビ和か! あいつデカくなったのか?』
そう言って目を細めてた
あれから頻繁に和とはLINEで連絡を取っている
『幼馴染っていいよなぁ~。俺の幼馴染って野郎ばっかだしな(笑)』
そんなふうに笑って言う翔ちゃんは今では「やきもち」の「や」もない
『櫻井さんも一緒に飲みに行こう』
和が誘ってくれたのに
『ふたりで思い出話に花咲かせてきなよ』って
今日渋谷で待ち合わせることにした
『美唯子ってば今日はやけにオシャレじゃない?』
由香がニヤニヤして話しかけてくる
『彼ができたんでしょ~』
『違うよ~。幼馴染くんと飲みに行くの』
翔ちゃんとの関係を知らない由香は今日がデートだと思ったみたい
『それって男? 幼馴染と思ってたのに恋に発展するかもよ。ドラマみたい』
キャーキャー言いながら、あたしの背中をバシバシ叩く
チラッと翔ちゃんを見ると・・・目が合った
『竹内さん、ちょっといい?』
『ほら、由香が騒ぐから課長に注意されちゃう』
『ごめ~ん』
翔ちゃんの後に続いて会議室に入る
『さて、と』
『すみません。私語は慎みます』
頭を下げると頭上から少しトーンを落とした低い声
『んなことはいい。 それより少し首元広すぎだろ。 鎖骨出てんぞ』
『そうかな・・・?』
『幼馴染だからって隙みせんなよ』