あの再会からすぐの土曜日
ミラクルなことに仕事は午前中の取材のみで、俺はあの公園へ急いだ。
はぁ~なんかドキドキしてきちゃった。
よし!!
俺は気合いを入れて彼女を探した。
でも……忘れてた。この公園、超広いんだよね…
もぉ~歩いても歩いても彼女の姿はなくて…
やっぱりニノの言う通り、電話番号聞いとけばよかった…。
なんて後悔してたとき………
ポツポツ……
また雨?!
ちょっと~!俺傘持ってきてないのに~!!
もう今日は諦めたほうがいいってコト?
でも仕事で当分来れないよ~。
はぁ……
ん?
ため息をついた途端、雨が上がった。
じゃなくて、俺の真上には赤い傘。
振り向くと……
『 やっぱり相葉さん?どうしたんですか?こんなに濡れて…』
不思議そうに俺を見る彼女がいた。
「 見つけた~!!!どうしたって奈々ちゃんに会いに来たんだよ~。」
『 え///ほんとに来てくれたんですか?』
「 もちろん!でもさ、この公園広すぎだし、人誰もいないし…。おまけに雨降っちゃうし…俺くじけそうだったよ。」
『 いつも人いないんですよ?こんなに素敵な場所なのに…。』
「 ………ね、貸して?」
俺は奈々ちゃんの手から傘をとって、さっきよりも高くさした。
「 この方がいいでしょ?」
『 え……と』
ちょっと戸惑いながら顔を赤くしてる彼女が可愛くて
「 ほら、もうちょっと近くに来ないと濡れちゃうよ?」
って、肩を引き寄せた。
そんな顔されたら…
なんか意地悪したくなっちゃうんだよね。