夏の終わりに想うこと。






「はぁ、なんか疲れた…。やっぱりホテルで潤くんとリーダーと待ってれば良かった。」


「ちょっと~!!楽しかったでしょ?


……………あっ!!」



「今度は何ですか?!」



「やべぇ。
財布落としちゃったドキドキ


「はぁ?!
あんた何やってんのよ。」


「まじ?
相葉くんって、ほんとミラクルだよね…。」



「悪かったって~!!
ちょっと戻って探してくる!」



「あなた一人じゃ朝までかかるって!
ほら、一緒に探してやるから行くぞっ。」


「確かに!笑
ま、散歩がてら行きますか。」


「ニノも翔ちゃんも、やっぱりいいやつ!!」



さっきは、心の中で文句言ってごめんね?




俺たちは、歩く向きを変え、さっきの場所へ戻った。




戻る頃には、人はもう誰もいなくて。

なんだか寂しく感じた。




「もう~。どこに落としたのかなぁ…?」



二人のためにも早く見つけなきゃっ!
そう思って、必死で探した。



探してるうちに…
なんだか近くで声が聞こえる。




「……うん、ストラップ落としちゃって……。
大丈夫。
先帰ってて?」



何気なく声の方を見ると、
さっきの女の子だった。



「あっ!!」

思わず声が出て、
女の子と目が合う。


『あ……。』


「さっきはごめんね?」


『いえ…。』



「えっと~、もしかして君も落とし物?」



『君もって……』



「俺も財布落としちゃってさ~。」





なぁんて…
これって運命感じちゃうかも。