二人の記念日。






しばらく無言で歩いた後、俺は足を止めた。




『………ニノ?』











二「彼氏いないって?ウソつきはドロボーの始まりですよ?」





『え…聞いてたの?!』




二「それに、俺の誕生日なのに……なに違う人と祝ってんですか。」








『…………だって…。』






二「じゃなくて……。
ごめん。仕事ってウソ。さっきまでメンバーと飯食ってた。
…………毎月17日に遅くなるのも…………ウソ。」









『……………うん。…知ってたよ?
久しぶりだね。17日に会うの…。やっと会えた。』




二「………小春。」





『ニノ、お誕生日おめでとう!!……よかったぁ、17日に言えて。』







二「ねぇ、小春…。」


『うん?』




二「来月の17日もさ、俺と会ってくれない………かな?」







『当たり前でしょっ!!お仕事が終わるまでニノの帰りを待ってるよ?』





二「ふふっ。とか言って、よだれたらして寝てないで下さいよ?」




『よだれなんかたらしてないもん!!』









毎月1日だけ会えない日がある。




でも……



来月からは毎日会えそうです。














二「そういえば、そろそろニノって呼ぶのやめない?もうすぐあなたもニノになるんだし…。」






『え??』








おしまい。