~失恋物語~





雅紀side



俺は莉子ちゃんにアドレスを教えた。こんなこと滅多にしないけど、なんか莉子ちゃんにはそうしたい!もっと知りたい!って思うんだよなぁ。

なんか毎日会いたいんだ。





二「相葉さん最近楽しそうですね。まぁいつも楽しそうだけど。なんかあったの?」




相「そうかな~。まぁちょっとね。」





二「へー。この前まで振られたって落ち込んでたのに。

バカはすぐ立ち直るんですね。」


相「ばか?!今ばかって言った??」



二「え?聞こえちゃいました?」



潤「でも確かに相葉ちゃん楽しそうだよね。いつも携帯見てるし。もう新しい彼女できたの?」




相「えぇ?!そんなんじゃないよ~///」




智「相葉ちゃんってわかりやすいよね。」








やっぱり付き合いも11年目になるとわかっちゃうのか~。


でもそんなに顔に出てたのかな?





to 莉子ちゃん

今日は早く終わるから、散歩行っちゃうかもドキドキ






―送信っと。




さ、莉子ちゃんに会うために、今日も頑張るか♪♪








莉子side




♪♪♪♪♪


相葉ちゃんからメール。



―行っちゃうかもドキドキ






相葉ちゃんは、

今日会おう、とか

会える?

なんて言わずに

行っちゃうかも。

会えるかもしれないね。



なんだか行きたい気分。



いつもこんな感じで送ってくる。




私が行かなかったらどうなるのかな?


寂しくなってくれるのかな?



たまにそんなことを考えるけど、
でも……
行っちゃうんだよね。






相「おかえりドキドキ


『ただいま!』



笑顔で言ってくれるこの言葉がなくなったら……

私はどうなるのかな?



いつか会えなくなる日がやってくる。


だって私は彼女じゃない。




そんなことを考えていると、


相「……ちゃん!莉子ちゃん!?大丈夫?体調悪い?」



ぼーっとする私を心配そうに見つめる相葉ちゃんが、私の顔を覗き込んだ。



『ううん!大丈夫だよ。ちょっと疲れてるのかも。って、相葉ちゃんの方が疲れてるよね。』




相「俺は疲れ知らずだから!それに莉子ちゃんに会ったら疲れなんか吹っ飛ぶよ!」






………そんなこと言わないで。


私、好きになっちゃうよ?

もう手遅れかも…。




相「そうだ!今度の日曜日あいてる?」

『え?あいてるけど…。』



相「ほんと?じゃあさ、動物園行かない?!そこ行ったら疲れが吹き飛ぶよ!それにいつもこの公園だし。たまにはどーぉ?」






それってデート?



こんなこと言えないけど。




相「だめ?」




『ううん!行きたい!!仕事お休みなの?』




相「ぃやったー!!!午後からオフなんだー。」



『楽しみだなっ///』



相「俺も超楽しみ!!じゃー仕事終わったらメールするね?」





私は帰ってすぐ、カレンダーの次の日曜日に丸をつけた。





私は嬉しすぎて、みんなに大声で知らせたかった。



相葉ちゃんとデートするんだよって…。