天宮玖煉@AMMY-KuReNのブログ

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ハロウィン?

白雪
「どうしようゼン、私緊張してきた」

ゼン
「大丈夫だ。いつも通りでいいぞ白雪」

木々
「ゼンの言う通りだよ。
自然体でいればいいから」

白雪
「(深呼吸)
うん、行けそうな気がしてきた!」

イザナ
「ふむ、では始めるとしようか」

ゼン
「兄上、いつからここに……?」

イザナ
「何を言っている、ゼン。
私は初めからここにいたぞ」

ゼン
「(息AD) 」

木々
「始めないんですか? 殿下」

イザナ
「おっと、そうだったな。
では、ハロウィンパーティの開催だ」

白雪
「(M)
そもそも何故こうなったのかというと
話は1週間前に遡る……」

~~~~~~~~~~~~~~~~

木々
「ハロウィンパーティ……ですか」

イザナ
「あぁ。何か問題があるか?」

ゼン
「いえ、問題はありませんが……
兄上の提案が
あまりにも突然だったもので」

イザナ
「それは
今に始まった事ではないだろう」

ゼン
「それを自分で言うんですか……」

イザナ
「ともかくだ。異存はないな? ゼン」

ゼン
「はい」

木々
「私も特にありません」

白雪
「失礼します」

イザナ
「入れ。」

ゼン
「白雪?」

白雪
「あ、ゼン! 木々さんも」

木々
「白雪も呼ばれたんだね」

白雪
「はい!
それで、イザナ殿下。
私に話っていうのは一体……?」

イザナ
「今から1週間後、ここクラリネスで
ある催しをしようと思う。
その為に、運営を任せる者たちを
呼んだというわけだ」

白雪
「1週間後!?」

ゼン
「兄上、それはいくらなんでも」

木々
「些か急すぎるかと」

イザナ
「既に決定した事だ。
そのための準備もぬかりはない」

ゼン
「(溜息)」

白雪
「わかりました……
でも、運営と言っても
私達は何をすれば?」

イザナ
「なに、難しい事ではないよ。
皆を楽しませる工夫をする。
それだけだ」

木々
「そう言われましても……」

ゼン
「兄上、
そもそも具体的な内容がわかりません。
そんな状態で名案が浮かぶとは
とても思えませんが」

イザナ
「……わかった。
では、ヒントをやろう」

白雪
「ヒント……ですか?」

イザナ
「あぁ。
お前たちにはパーティの間、
仮装をしてもらう」

白雪(M)
「それから1週間、私たちは
パーティの運営に携わった。
留守中のオビとミツヒデさんを除き、
クラリネスのほとんどの人が
見に来るとイザナ殿下は言っていた。
時々『飽きた! 』と言ってお城から
出ようとするゼンは、
その度に木々さんに見つかって
連れ戻されていた」

木々
「でも、開催日が近付くにつれて
ゼンもちゃんと参加するようになった」

ゼン
「1週間はあっという間に過ぎ、
パーティ当日。つまり、回想終了だ」

~~~~~~~~~~~~~~~~

木々
「似合ってるよ。白雪」

イザナ
「白雪は魔女の仮装だ。
木々は女悪魔風だな」

白雪
「木々さん、綺麗……」

木々
「ありがとう。
イザナ殿下の吸血鬼の衣装も
お似合いです」

ゼン
「……兄上、1つよろしいでしょうか」

イザナ
「なんだ? ゼン」

ゼン
「なぜ私はカボチャを
被るだけの仮装なのでしょうか」

イザナ
「似合っているぞ、ゼン」

ゼン
「そういう問題じゃ……」

白雪
「ま、まぁまぁ。
遊び心があって私はいいと思うよ、
ゼン」

木々
「白雪の言う通りだよ。
たまにはいいんじゃない?」

イザナ
「2人もこう言っているぞ。
このまま参加しろ。
わかったな、ゼン?」

ゼン
「……はい」

白雪(M)
「それから、
パーティは滞りなく進み……
盛り上がりも佳境を迎えた時、
イザナ殿下が前に出て、口を開いた」

イザナ
「皆、今日はよく集まってくれたな。
礼を言う。
どうだ? 楽しんでいるか?
閉会まで少し時間がある。
それぞれ思い思いに楽しんでくれ。
そして……
運営を任せたゼン、白雪、木々。
皆が楽しめているのなら、
それはお前たちの手柄だ。
感謝しているぞ」

ゼン
「兄上……!」

木々
「……すごいね、イザナ殿下は」

ゼン
「ああ……、
やっぱり兄上には敵わない」

白雪
「そんなことない。ゼンだって、
会った頃からずっと格好いいよ」

ゼン
「……!
白雪、それは嬉しいんだが……
その……周りをだな……(照)」

白雪
「……あっ、ごめん……(照)」

イザナ
「……ふっ
今後ともこの2人をよろしく頼むぞ、木々」

木々
「言われるまでもありませんよ、
殿下」

白雪(いつものポエム)
「季節は巡り、
また新しい季節が訪れる。
少し肌寒い風を受けて、
体を冷やすけれど
心は、熱を帯び続ける」


~END~