会社の飲み会
若手に誘われて行ってしまった
二次会に…
やってきましたカラオケルーム
歌える人からどうぞ〜の流れに乗って
若手社員たちが次々に曲を入れていく
そして始まる 知らん曲ラッシュ!!!!
1人目
えっ YOASOBIってこんなテンポ速いの?
2人目
Aimer 名前の読み方すら初見なんだが…
3人目
これ 曲?詩の朗読?リズムどこ?
でもそんなこと言えない
場を壊しちゃいけない
だから私は言う
「……いい声だねぇ~」
これ 完全に知ってる風の最終奥義
褒めるしかない
声質を褒める
高音出てるのすごいね
ビブラートうまいね
中身はわかってないけど 雰囲気で称える
でもたまに 「これ 知ってるんすか?」 って聞かれる
その瞬間 顔面蒼白(多分白目)
「いや…あの…最近の曲けっこう聴くからねぇ~(声震)」
そして ついにマイクがオレの手に
選んだのは…
リンダリンダ
言わずと知れたブルーハーツの名曲だ
イントロと同時に
若手が「おぉぉ!!!!」って盛り上がる!
知ってるのか!?
お前ら!知ってるのか!?
リンダリンダを!!!!
一気に熱気が上がる
タンバリン 手拍子 コール
みんなで叫ぶ
リンダリンダアアアアアアアアア!!!!!
青春が 時代が 世代が交差する 奇跡の瞬間
しかし その代償は大きかった……
一気に酒が回る
声は枯れる
汗だく
酸欠
最後の 「リンダリンダリンダ…」のあたりでもう
記憶があやしい
そして
轟沈…
ソファーでしばらく動けず
次の日の朝 声が ラジオのノイズ みたいになってた
中年の楽しい夜の代償は まあまあデカめ