アート満載「刑事カール・アルバーグ~小さな町の殺人事件」ロッシフ・サザーランドのファンになった!
「刑事カール・アルバーグ~小さな町の殺人事件」はカナダ小説界のミステリーの女王L.R.ライトのベストセラー「カール・アルバーグ」シリーズThe Alberg and Cassandra Mysteriesが原作のドラマ日本で翻訳されているのは「容疑者」、「一月の冷たい雨」、「死者に贈るララバイ」の三冊のみで、すでに絶版らしく中古のみ購入可。【中古】 一月の冷たい雨/L.R.ライト【著】,山田順子【訳】楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}【中古】 容疑者 / L.R. ライト, 山田 順子 / 二見書房 [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}【中古】 死者に贈るララバイ / L.R. ライト, 山田 順子 / 二見書房 [文庫]【ネコポス発送】楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}タイトルにあるとおり、小さな町の小さな事件が題材の一時間ドラマ。ストーリーも事件もとても単純明快でストレート犯人っぽい人が犯人で、謎解きはほとんどなし。長編の原作とは違い、約一時間で完結するドラマなのでしかたなし。その分、メインキャラクターたちの魅力は存分に楽しめます。それから、カールが絵を描くアーティストで、絵画がらみの事件もいくつかあって芸術好きにもおすすめ。特にラスト二話主人公は、カナダの海辺にある小さな町ギブソンズに新任してきたばかりの優秀な警察署長カール・アルバーグ。演じるのは、ロッシフ・サザーランド。サザーランド?そう。かれは俳優一家の生まれ。父は名優ドナルド・サザーランド。異母兄にキーファー・サザーランド。とはいえ、あまり二人とは似ていないような…すごく温和で優しい瞳と恵まれた体格を持っていて、どちらかというと悪役が不向きなタイプ。その包容力ある容姿がフルに活かされたカール像。事件解決よりも、私生活とか、同僚たちへの気遣いや成長への促しとか、きめ細やかな人となりが描写されているのがとっても良き。シーズン2まで続いてたのもうなづける!優秀な推理能力をもつカール署長と、図書館司書のカッサンドラの恋も大きなテーマ。とりわけ、カールは離婚しているとはいえ年頃の二人の娘をもつ父親でもあるので、いろいろ悩ましいことがおきる。カッサンドラを演じてるのは「ヤング・スーパーマン」のクリスティン・クルック。黒髪でスレンダーな美人。カッコよいのよ。ギブソンズ署のメンバーは…カールが見込んだ優秀なアジア系の刑事エドウィナ・イェン。以前の職場で麻薬組織壊滅の手柄を立てている。署の古株で妻子持ちの巡査部長シド・ソコロウスキー。奥さんは美容院を経営している。やんちゃなアフリカ系の新人アンディ・ケンドリック。ハンサムで陽気、イェンの部下でもある。情報収集に長けたイザベラ・ハーバッドは…警察署のメンバーだけれど刑事ではないみたい。法律家をめざしている。各話簡単なあらすじ(ネタバレもあり)第1話 The Suspect一人暮らしの老人が自宅で撲殺される。カール・アルバーグはリビングのインテリアに不調和を感じ、被害者宅から持ち出された凶器の存在に気づく。遺体の第一発見者であるジョージ・ウィルコックスが被害者の義理の兄であることを突き止めたカールは、彼らの古い因縁があったことを探り出す。ジョージが殺害犯だったが凶器は海に捨てられ、確実な証拠はみつからない、さらに彼が余命宣告を受けていたことが明らかになる。ジョージは最期の時を娘の傍で過ごし、その後カールに犯行を認める手紙が送られてくる。引っ越ししてきたばかりのカールは、アプリでカッサンドラと知り合いデート。すぐに意気投合して親しい仲に発展。ギブソン署のメンバーのキャラもざっくり初回で説明され、皆が入り浸ることになる海辺のレストラン・カフェ「ホリーズビーチ(ホリーの入り江)」は毎回登場。オーナーはカッサンドラの友人。犯人ジョージ役をジェームズ・クロムウェルが演じているのがみどころ?最後にドラナルド・サザーランドに捧ぐって字幕が出てくるのは、このドラマが放送される三か月前の2024年6月に亡くなっているからなのね。第2話 Fall From Graceギブソンズ高校同窓会が開かれ多くの卒業生がギブソンズに戻ってくる。町に戻ってきたボビー・ランサムはかつての親友アイヴァンの妻ケイラと火遊びをしたものの、浮気現場を押さえた写真が匿名でアイヴァンに送られ、カフェでケンカ騒ぎを起こしたのち、その日の夜に遺体で発見される。状況証拠はアイヴァンを容疑者としたが、カールはアイヴァンの兄で建設会社の社長のサムにも疑いの目を向ける…そして推理通りカールが犯人だった。冒頭でカッサンドラとカールが夜を共にする仲に発展している。でもまだ恋人同士ってわけでもないようす…。第3話 A Chill Rain森で暮らす女性ゾーイのもとを兄のベンジャミンが訪れ、借金の返済に協力しないと昔の秘密を暴露すると脅迫してきた。彼を追ってきた借金の取り立て人の2人組はゾーイの前にも姿を現し、その後ベンジャミンが死体で発見される。ゾーイは甥のハンターを家に連れ帰り、兄が持っていたはずの自分の日記とテープを取り返そうとする。ゾーイの目に狂気を読み取ったカール。…推理通りゾーイが兄を殺し、甥っ子にまで危害を加えようとしていた。私生活では、娘のホリーが遊びにやってくる。カールの家からはマリーナが見渡せるのよね…とてもステキ。第4話 Prized Possessionsカッサンドラが友人で資産家のエマ・オブレアを自宅に送り届けると、彼女の夫のチャーリーの仕事部屋が血だらけで彼の姿も消え失せていた。カールはエマの体面を気にする性格を知り、彼女の兄ブレイクとも話すうちに、エマの犯行を疑い始めるものの、犯行現場にはより複雑なストーリーを示すものがいくつか見つかる。チャーリーは自分の死を偽装して、不倫相手と逃げるつもりだったことが判明。逃走資金を取りに会社に戻ったところをブレイクに見つかり、義理の兄を殺害してしまう。チャーリーの犯行を知ったエマは銃を手にチャーリーの元に向かうが、カールが止めに入りエマは殺害を思いとどまる。ホリーが大麻仕様で高校を停学になり、カールと暮らすことになる。カールは娘のホーリーときちんと向き合うことを誓い、カッサンドラを紹介するところでドラマは終了。第5話 A Touch of Panic図書館の拡張プロジェクトに忙殺されるカッサンドラの前にゴードン・マーフィーと名乗る男は知的で信用できる人物が現れる。しかし、違和感を覚えたカッサンドラがかまをかけると、ゴードンは正体を偽っていたことが分かったが、すでに時遅いし、カッサンドラはゴードンに誘拐されてしまう。一方、ギブソンズで新生活を始めたホリーが友達と海岸で写真撮影を楽しんでいると、怪しい車に後をつけられる。カッサンドラを誘拐したのは、カールが昔逮捕したことのある男だった。カッサンドラは誘拐されながらも、犯人の目を盗んでスマートテレビを使って監禁場所のヒントをメールで送信。地元画家のシルクスクリーンナンバーで購入者の住所を調べさせるなんて知的すぎる。カッサンドラは無事助け出されるも…自分を危険な目に合わせたカールに対して怒りが…。第6話 The Madness Methodカッサンドラが誘拐事件の後遺症に苦しみ、カールとの関係に不安を募らせる中、政治家のザッカーマン氏殺害容疑の指名手配犯シェーン・スローンがギブソンズの町に向かう道路を歩いているところが目撃される。シェーンの精神科医エリザベス・ルイス博士は、シェーンからビニールで顔を覆われて倒れたザッカーマン氏の写真と共に殺害予告とも取れるメッセージを受け取り、ギブソンズ警察署に保護を求めてやって来る。その後、すぐにこのルイス博士が一癖ある人物だと視聴者にもわかる。彼女は明らかにサイコパスで人の心を操るのに長け、カッサンドラやカールの心の中も見抜いて操ろうとする…。カールにも同じような能力が備わっているので、二人の心理戦は見もの。賢すぎる犯人、シリーズ化するなら簡単には捕まらない類の敵だったけれど、あっさり捕まってしまいました。この話が一番スリルがあって面白かったな。第7話 Family Concernsまるで絵画のようにポーズを取らされた女性の死体が森で見つかった。死体の身元が分からないまま、同じ森で2つ目の死体が発見される。こちらは被害者がギブソンズの町でも名の知られた不動産仲介人のジャニス・ドンキャスターであることが分かり、あるボクシングジムとの関連が浮上する。ジムを経営するガスとキャットの父娘は最近、ジャニスの夫イーサンに立ち退きを要求されたばかりだった。第8話Sleep While I Sing地元のアーティスト、トミーの描いた殺人事件の被害者の肖像画は自ら「最高傑作」と語る程すばらしい仕上がりで、大きな反響があった。その肖像画を見て、町に戻っていたカッサンドラの古くからの友人で俳優のロジャー・ガルブレイスの顔色が変わる。ロジャーはかつてカッサンドラと恋人未満の関係だったことに加えて、彼に不利な証拠が重なり、カッサンドラへの想いからカールの判断に私情が入りそうになるものの…。制作:2024年 カナダ/尺:約55~75分×全8話/字幕版/原語:英語 原題:A Murder in a Small Town監督:ミラン・チェイロフ ほか 脚本:イアン・ウィアー ほか出演:ロッシフ・サザーランド(カール・アルバーグ)、クリスティン・クルック(カッサンドラ・リー)ほか