(1)から続く

 

ドラマ、その他

・「天下御免」

 NHKのドラマで、親が見ていた。人気も高かったようである。主人公は、山口崇演じる平賀源内と林隆三の演じる侍だったように思う。平賀源内は現在の香川県出身で、エレキテル、で知っている人もいるだろう。

 坂本九が杉田玄白役で出ていた。一種の教養番組とも言え、親と一緒に面白く見ていた記憶がある。

 

・「気になる嫁さん」

 榊原るみが主演のドラマ。5人兄弟(一人は姉)の末っ子と婚約した女性(榊原)が、その実家で過ごすが、末っ子はアメリカ留学中に亡くなってしまう。榊原るみは、そのままその家に残るが、他の兄たちは気になって仕方が無い、というコメディ。榊原るみはこの時20歳で愛らしく、人気となった。

 

・「2丁目3番地」

 石坂浩二と浅丘ルリ子W主演のホームドラマ。二人は夫婦役で、共稼ぎの家庭だった。石坂浩二は気弱な夫という設定であった。この二人は既にデキていたのかどうか、1971年に結婚している。ラブラブショーにも出ていることから、この年に盛り上がったのは確かなようである。

 なお、二人は2000年に離婚しているが、仮面夫婦だったのではと言われている。

 

・「俺は男だ」

 森田健作はこの番組でスターになった。ラグビーやサッカーの顧問の先生が主役となるのではなく、高校生が主役となる。森田健作が女性が強い高校に転校し、剣道部を作り男子復興のために奮闘し、女性側のリーダーのバトントワリング部の吉川君と対立しつつ、惹かれ合っていくという、まさに青春そのもののドラマだった。森田健作は憧れのアニキで、青春時代を頑張れば、恋愛も進学もうまくいくような気にさせられた。

 結局、楽しい青春というのは幻想かもしれないが、年寄りには最も懐かしく感じる時期だといえる。

 

・「美しきチャレンジャー」

 新藤恵美主演のボウリングスポ根ドラマ。この時期、ボウリングの一次ブームで、各地にボウリング場が作られ、中山律子や須田開代子のプロボウラーが人気になった頃である。

 新藤恵美演じる主人公は、スプリットを倒す魔球を開発する。ボウルが戻ってくるという超魔球であった。なお、モロボシダンを演じた森次浩司がコーチ役で出てくる。

 

・「刑事くん」

 柔道一直線で有名になった桜木健一が刑事を演じる。時々見たような記憶があるが、熱血の新米刑事の活躍を描いていたように思う。細かい内容は余り覚えていないが、30分番組だったのでそれほどの事件は描かれなかったのではと思う。

 

・「なんたって18歳」

 岡崎友紀の奥さまは18歳の後継番組(ちょっと間は開いているが)で、ストーリ上両者につながりはない。主人公はバスガイド役で、その奮闘の物語。女優としては、十勝花子が収穫かな。

 

・「TVジョッキー」

 土居まさるがMCのバラエティで、日曜に昼に放送される視聴者参加型の番組だった。人気になったコーナーも多く、珍人集合では、頭の絶壁度を競ったり、胸の洗濯板度を競ったり、ちょっと変わった競争が行われた。また、奇人・変人のコーナーでは、電球を食べたり、おならで吹き矢をしたり、蛇と戯れたりする、おかしい人が結構現れた。

 とんねるずがこの番組に出て有名になったことは知られていて、実際、石橋が星飛雄馬やアントニオ猪木のマネをしたりしたのを見ている。

 

・「新婚さんいらっしゃい!」

 この番組はまだ続いているが、この年に始まった。私が見始めたのは、もっと後だったと思う。大人の恋愛に余り関心がなかった時代だったので、後半のペアマッチがむしろ面白かったように感じた。初期の頃は配置に規則性があり、割と簡単に当てられる様になっていた。桂三枝(当時)は長いこと司会をしていたが、昨年変わった。

 

・「スター誕生」

 数々のアイドルを輩出したオーディション番組は、この年に始まった。日曜の午前中に放送されていたが、結構見ていて、デビューした山口百恵が「としごろ」を、ピンクレディが「ペッパー刑事」をこの番組で歌ったことを覚えている。

 予選を勝ち抜いた決勝大会では、出場者が一人ずつ審査員(プロダクションのスカウトマン)の前に立ち、宜しくお願いしますといって審判を待つ。プラカードが何枚も上がる人もいれば、欽ちゃんが促しても一枚も上がらない人もいて、何やら人気稼業の厳しさを子供心にも感じたものである。

 

 

 1972年から私は中学生になり、余りテレビを見なくなったので、テレビ番組振り返りシリーズはこれで終了します。