手動での組版と自動組版の違いがあると思います。

お客さんには、どんな手段で組版をするかは関係のない話なので(自動によってコスト低減とか、データ流用などからむ場合は別ですが…)、基本的には社内的の話になりますが、どうも

「自動組版で組版をすると出来上がりがイマイチだ」
「自動組版だと、決まったパターンしか出来ない」
「自動組版だと、融通が利かない」

という認識が強いようです。

まぁ、分からない事もないのですが、自動組版ありきで仕事を進めるのではなく、原稿等をもらい分析した結果、自動組版で進めるってのが本来の流れだと思っています。
たぶん、「自動組版で仕事をする」というのが先に立ち、無理やり自動化にしようという意識が強いと上記の認識が強くなるのではないのでしょうか。

自動組版の進め方として、
1.「完全自動化」
2.「初期組版のみ自動化を行い、その後、手作業で調整」
3.「初期は自動化。その後の調整は手作業で行い、手作業した情報をDBに戻す」

などがあると思うのですが、どうも「自動組版」というと、1の完全自動化のイメージが強いようです。

当社では、3の機能の実装がこれからなので(ある程度の流れやプログラムは出来ているのですが、細かいテストがこれから)現状は1か2で進めるのですが、もっと2の進め方を広めていかなきゃって感じています。
そうすれば、ある程度、似通ったレイアウトならば2の進め方がもっと増え、「自動化のこうりつの良い進め方」ってのが洗練されて効率の良い作業となると思います。

まぁ、まずはお客さんに「自動組版で行います」ってのをウリにしない事だと(当社では)現状は思っています。