この記事には「広島ジャンゴ2022」のネタバレを含みます。
また一個人の意見としてお読みいただければ幸いです。
舞台を観ていない方には何のこっちゃですし、パンフの内容も含みます。
あと6000字近くありますので、お時間ある方にお勧めです。
最初の牡蠣工場の場面
・山本さんの旦那さんの話は誰がしたの？
当の本人はそれを公にされても驚いたりしていないから隠してはないのか、どうでもいいやと思っているのか、思っていることはあるけど言わないのか。山本さんの性格的に自分からそれを（少なくとも対健人に）話したとは思えない。
・俺はお前の兄ではない
これ兄ではないことを強調しているようにも取れるけど、「お前の兄」ではない、「お前の」が強調されているようにも感じる。橘は誰のものでもないし、健人のものは一つもないに掛かってくるのかなって。
・懇親会参加について
これは社会生活では多かれ少なかれ誰でも経験したことあると思う。学校や会社、育児環境、家庭内、地域とか色んな場所や形で。強制は確かに自分も嫌でされたくない。でも懇親会という場だけで言ったら、参加することで得られるものもあるとは思ったし、どうせ参加するなら意味を持たせたいとも思ってた。
山本さんが懇親会を拒否する理由の方が気になっている。ケイ1人を家に残していくことが心配なのか、関わり合いたくないと思っているのか。でも確実にお金や体裁よりも大事なものが山本さんにはあるってこと。これは後々ケイと過ごす時間を大事にしたいと言っているからそういうこと。でもそれはきっと工場で働いている人の数人にか、もしかしたら木村にしか理解できない理由かもしれない。
・橘夫婦に子どもいないのはそういうことなのか？
ヒロシマ同様橘もサツキと結婚したかっただろうから。結婚はする（世間体や都合上）けど子どもは作らん的な感じかな。尚美の父の工場の中で独裁国家を築いていたのか。
〇池津さんのユニフォームの脱ぎ方、おいせっ！って感じの跳ね方と足元まで好き。
・山本さんのためにも
この作品の中に何度も出てくる〇〇のため。本当に山本さんのためになることはなんだろう。山本さんの思う山本さんのためになることはなんだろう。無さそう・・・。山本さんは自分のことあまり考えてないと思う。ジャンゴと同じでケイちゃんが一番で全てなんだろうな。それがとても切ない。
〇山本さんがエプロン畳むというか丸める時、クッシャクシャの時とある程度纏まってる時との違いについて知りたい。
・ペイルライダーっていう～の件で木村がいう「あの日」
「あの日からの俺にとっての救いで」あの日って最初は姉の例の日かと思ってたけど、昔（姉が生きてた頃）から好きだったから違うのか？好きだっただけで、救いは求めてなかったってことか？
ここの台詞で悪い奴、弱者って言葉が出てくるけど、これ程曖昧な言葉ってない。絶対的対象者は存在しないから。映画ではそれがわかりやすく描いてるって言ってるけど、それも見方を変えれば違うように映るかもしれない。桃太郎裁判みたいだと思った。
ラップの場面
・鬱憤ラップ
いつも思うけど姉は弟のラップ聞いて見てどう思ってるのか気になる。私兄がこれやってたら、まぁ近所迷惑だとも思うけど心配しちゃうわ。酒飲んで愚痴言うんを韻踏んで曲付けるみたいなもんか…と思ったりもしたけど、そんなに労力割くほど強い思いなのかとやはり心配してしまうわ。でもセンス？はあるよね。
〇時々「何じゃって？残業できんて？」⇒「え、何じゃって？×２」の時ありましたよね？
・姉の存在
木村の姉って視えてるっていう感じ？それとも幻覚なの？想いを馳せてるだけだよね？って気になる。
・相手から言ってくれにゃわからんて
そりゃそうだよ、もちろん。でも言ってもわからんこともいっぱいあるし、言ったことが本当とも限らないし。言わなくてもわかること、わかってしまうこともあるし。言わないってことはわかってほしくない事かもしれないし。わかってほしいけど言えないこともあるだろうよね。
ヒロシマに切り替わる場面
〇芋生ちゃんが階段をすごく素早く降りてて若さを感じる。ほんとにすごい。もうできなくなっちゃった...。
・「あぁ、入ってるよ」
ジャンゴの口調聞いてていつも思うけど、ショーンと離れたのいつかわからんけど、恐らく昔はあんな口調でもキャラでもなかっただろうに、ケイちゃんは今の母に変わった時をどう思ったんだろ？
・「馬だろ」
言い方時々変えてて、呆れたようにとか、怠そうにとか、怒ったようにとか。好き。
・ジャンゴが求めている場所
今度の町はずっといられる？に対して、どうだろってことは求めている理想の住み場所があるってことだよね？追手が来なくて、誰もアンナのことを知らなくて、ケイと二人で穏やかに暮らせる場所？ヒガシからヒロシマまで数えきれないくらいの町に行ったけどそれは見つからなかったのか。この世界のどこかにはアンナとケイが笑って暮らせる場所はあるのかな。
・イヤーコレクタージミー
キャラ立ち過ぎだよね。あと賞金稼ぎ兼イヤーコレクターなの？生け捕りにして耳だけコレクトするの？
・ヒロシマの川
広島の川というか広島のこと全然知らなくて調べてしまった。元々は７本あったけど、深刻な水害が多発するので１本埋め立てて放水路にしたそう。川幅の広い大きな河川が７本もあるのに、それを全部干上がらせたのは私欲のためとはいえ大変な労力。そして堰き止められていた水どこへ流してたん？っていうくらいの水量だよね？
酒場の場面
〇香那ちゃんの両手を持って野村君が操って文字通りエリカで遊ぶクリスっていう構図の日が何回かありましたね。
・イブとジェシカとクリスとカミーユ
二人が遊んで欲しいと声を掛けに行ったのはエリカへの助け舟だと思ってるけど違う？それくらいしかできないけど助けようとはしてくれた？カミーユも本当は怖いけど、金払えって言ってくれた。
・ドリーの眼
男にやられたって言っていたけど、きっとこれも正しい行いの結末なのかなと想像させるよね。でも普通にただ男の理不尽な行動の結果かもしれんけど。ドリーはアンナがどうして変わってしまったのか気にしていたけど、私はドリーが何故娼婦になったのかとか、彼女の過去にもとても興味があるよ。ヒロシマではさせたくないけど娼婦のような仕事しかお金を稼ぐ手立てがなくて、それでもみんなに給料を払えないような経営状況なのねとか。みんなどんな仕事してるんだろうね。
・早漏のお坊ちゃま
ドリーは流石だよね。クリスが単純なのもあるけど、ちゃんと効果的な言葉選んでるもんね。サンチョもぴえんしてたし。
〇香那ちゃんのスカートで野村さんが引っ掛かって体勢崩した日がありました。
・ジャンゴ親子登場
二人が入ってきた時不穏な空気を感じてケイちゃんが母の服の裾ギュってするの可愛い。
・町長登場
酒場での状況全部知ってるの何でなん？外まで丸聞こえなのか、スパイおんのかどっち？
・ティムとパメラ
後々ティムはマリアに好意を抱いていたことがわかるけど、最終的にパメラとどういう経緯で結婚したのかも気になる所。パンフに牡蠣工場は元々尚美と健人の父が経営していたという箇所があるから、パメラは元町長の娘？それなら容易く次期町長の座が手に入るもんね。それだとクリスが坊ちゃんなのも納得できるし。
・パメラとイヴ
パメラが酒場の椅子に座るときにイヴのストールで拭き取ってから雑巾のようにそれを捨て去るの嫌味な女感出てる。そしてそれを後でちゃんとカミーユがよしよしって慰めてあげてるの絆がある。
〇ドリーがお金をカウンターに叩きつける時に弾みで下に落ちたことがありましたね。イッチーが拾ってた。
・ドリーとアンナ
横顔一瞬見ただけでアンナを識別できるほど仲良かったんだね。少なくとも10年以上会ってないわけやろ？
ドリーはどういう経緯でヒロシマに来たか知らんし、パンフにあったような幸せになることを諦めたのはいつくらいだったかわからんけど、それをアンナというたった一人の人と再会したことをきっかけに立ち上がる決心をするくらいの関係性はあったってことだよね？それはきっとアンナも同じだったと後々わかるけど、それを理解した上でこのシーン見てると、色々思うことあって辛い。アンナはドリーって分かった後も素っ気ない態度をするけど、本当はドリーと同じで話したい事たくさんあったかなとか、覚えてるのに大事なもののためにそれをなかったことにして接する心苦しさとか。
チャーリー家に泊まるのも、金銭的なこともあるだろうけど、ドリーと距離を置きたかったのかなとか。
〇アンナがドリーから顔を隠すように帽子を目深に被ったら、ケイちゃんも同じようにしてた時がありましたね。
チャーリー家での場面
・珈琲は二人で飲む
二人で珈琲飲むの理由はどうあれ可愛い。エリカにコーヒー譲るのをちゃんと母にアイコンタクトで許可取るの関係性窺える。
〇井戸馬鹿の流れで中盤以降くらいから藤井さんがここに公演毎にアドリブ入れてきて、舞台って感じがするし藤井さんらしさが溢れてて好き。時々天海さんが堪えている？という時があって、色んな意味で藤井さんに期待したい。
・ケイとエリカ
誕生日に願い事をするシーンで願い事を言えないだろうケイを察してあそこで遮った気がしてる。またはパンフでチャーリー家はジャンゴとケイに家族の姿を見せているとあったから、家族の形を見ていての行動だったか。
あと突然ふとケイとエリカが友達になるの、実は複雑な想いで見ていたのでは？と思う日があってそれからそう思って止まない。友達が出来るの嫌じゃないけど、ケイに特別が出来て母離れしまうことの寂しさや、ケイがその土地から離れがたくなってしまうことへの懸念とか。実際そうなっていってしまうし。
〇藤井さんがバースデーソングをアンナにも促す時に滑って横転するアクシデントがありました。「肩が外れたかと思いました。」ってアドリブしていて、会場は凄く笑っててなかなか本線に戻れなかったです。天海さんは舞台に背を向けていたので表情とかはわからなかった。私は桜の森～の時藤井さん楽の数日前に怪我されたようで演出が変わったことがあったので、余計なお世話なの分かっているけど凄く心配してしまった…。
酒場から決闘の場面
・法律書を読むドリー
思い立ったら即行動なタイプなのかな。アンナとの再会で立ち上がろうと思ったなら行動力高いよねやっぱり。それか立ち上がりたいけどきっかけがなかっただけで、アンナはそのきっかけだったのかな。
・イブとディカプリオ
馬にも優しい（？）イブと手懐けられるディカプリオ。ここも時々公演毎とか、日替わりでアドリブ入ってましたね。
・早く出かけたい
やっぱりケイが離れがたくなっちゃうから早く出かけたかったのかな。長居すると面倒なことに巻き込まれそうって感じもあったしね。
・決闘
申し込まれたら買っちゃうの？よっぽど銃の腕前に自信あるよね。のび〇君なの？その腕前どうやって培われましたの？
ほんでクリスがいつもちゃんとパンツの柄が見えるように滑るの。最初は冷凍マグロみたいだったけど、終盤に向けて鯱みたいで綺麗だった。
〇銃をクルッてするのは結構お上手でしたね。カッコつけますやん、ジャンゴさん…って思った。
・カミーユ
あんたなら大歓迎よ♡は惚れとるやん。わかる…！
・用心棒
この件もあるから後々の宿泊代は余計ややこしい。実際用心棒としての仕事があるかないかは別として。でもヒロシマはクリス一味がいないと大体訪問者も少なさそうだし平和ではありそう。
・カンパ
私現実社会でも不思議なんですけど、最低限の生活確保していない金銭管理ってどういうこと？賭け（カンパもね）は保険も準備してするべきでは？これはフィクションだからいいけど、実際にもこういう人いるの謎。それが出来ない程困窮した生活なんでしょうし、世の中には色んな人がいるのも理解はできる。私も決して裕福ではないし。でもだからこそその賭けが無駄になることを想定するくらい慎重に生きるべきだし、ティムはそういう人やん。それ言うと物語進まないからアレなんですけど。
〇初日だけ藤井さんの演説始める前に言いにくそうにする演技がめっちゃ長かったですね。翌日からなくなりましたけど。
クリスが半殺しに合う場面
・オルゴール
ティムは何でオルゴール回しとるん？どういう演出？一見怒っている風ではないよ、的な？こんな可愛い（？）ことしておいての凶暴性との対比道具？
・ティムのターン
役者さんの本気だよね。最後「シャーッ！（ヘァーッ！）」って言うのほんと威嚇感あって、狂気じみてて凄い。
火事の場面
・火事
水がない土地で火事を起こそうっていうのほんと狂気の沙汰。これ消火のために水を買ったらお金はなくなるから結局井戸掘りは出来ないもんね。そもそも土地全体が乾燥してるから火の回り速そうだし。高い水だから買っても追いつかないだろうし。この後マリアとエリカはドリーの店に住んでたのかしら？あとお父さんの墓は誰のお父さん？反応的にはマリアか？
・チャーリー家の選択
家族を人質にティムの手先になることを強要されるチャーリー。後々マリアに責められるけど、あの状況を知っていてそれでも責められるマリアの方が私には理解できん。他の誰は責めても、マリアだけにはわかって欲しいって私なら思っちゃう。もう悪循環過ぎて立ち直れなくて、何か（チャーリーは酒）に逃げてしまうのわからんでもない。あの状況でどうやって戦うっちゅうねん。示してくれって思っちゃう。自分が犠牲になるのはいくらでも出来るけど、やっぱり大事な人は犠牲に出来ないよ。だから人質ってほんと狡いよね。このチャーリーの選択は守る、耐え忍ぶという戦いだと思うよね。出口も勝算もないけど。
・木村兄弟
やり取りや会話が兄弟って感じでいいよね。こういう風に喧嘩したり、言い合いしたりして育ってきたんだろうなって。ここだけ木村が姉のこと「おねーちゃん」って呼ぶのいいよね。
クラブの場面
・山本さんの過去？
小走りで駆け寄ってくるの可愛すぎる…。腕を取って耳打ちも可愛すぎる。
〇ちょっとずつ絡み方とかが変わってて何回でも見たくなっちゃう。
天海さんジャンプの時跳躍の低さにいつも驚くんだけど。上半身あんなに上に伸ばせるのに、どうしてつま先１センチくらいしか浮かないの？
大阪初日イッチーに序盤でぶつかって、すまん！ってして振り返ってもう一回ぶつかってまたすまん！ってしたのほんとのクラブみたいだなって思った。
