年が明けてもう2週間だけど、私の誕生日は1月に入ってすぐの2日だった。
考えてみれば忙しい誕生だ。
両親にしてみれば、その年末年始はとんでもなくせわしい12月であり、1月だったことだろう。
しかも、話によればそれは1月には珍しいほどの雪の日だったそうだ。
私の生まれた長崎では、雪が降ることはひと冬に数度あるかないか。まったく降らない年だって珍しいことではない。
その土地で、しかも年明け早々の大雪は、町も混乱するほどの大事だったに違いない。
その中で、夜の11時をまわった頃に、私は生まれたのだという。
母が私に話してくれたことがある。
「犬の子みたいに目がくるくる大きな子だった。生まれてすぐにキョロキョロ目を動かしていた」
田舎の正月は目まぐるしく忙しい。親戚一同が集う年始の為に、大晦日の夜遅くまで沢山のお節を作って、ひんやりした納戸に並べては新聞紙をかけて翌日からの来客にそなえていた。そんな忙しい正月の中で、子供の私の誕生日はいつも忘れられたように過ぎていった。
今年の元旦、父が電話で
「おまえは誕生日をずっと損してきたなぁ。可哀想だからパパが今年は小遣いを送ってやる」
などと言うので、今更いいよ〜と思いつつ、ありがとう、大事に使うねと返事をした。父はずっとどこかで気に掛けていたのだろうか。
母には編み物を送ってあげる準備をしているけど、父にも何か送ってあげないといけないかな。
などと思いつつ、母へのミニマフラーを編んでいる最中だ。早く編みあげてあげないといけないな。
