昔に一度エスパーなんじゃないかって思ったことがあった
小学校から続けてたバスケで中学には部に入ってめちゃくちゃがんばったのに色々報われないことが重なってはじめてしねっていってきらいって言ったのにあなたは笑ってたなぁ
親戚が目を真っ赤にして怒ってるのに私はなぜか行かないとだめやって思って就活の面接に行ってた
30分くらいで面接終わって電話しながら病院に走って走ったどんどん声が遠くなっていって待ってって言っても全然届かなくて間に合わないって思いはじめたらどうしようが溢れてどんどんスピードが落ちていった
着いたらどこにもいなくてほんとに今までの夢かと思った
アルツハイマーのおばあちゃんは1分もしないうちにずっと同じこと繰り返して話してていつもどおりの日常かと思ったら封筒がでてきて開けてみたらおじいちゃんの丁寧な字が並んでて読んでみたら終活っぽかった
葬儀の場所予約とか棺桶とか花はこのどれかにしようとか遺影はこの中からがいいとかどういった順序で誰にどう連絡するかとか全部でてきて6年前のもので私が中3か高1のころから準備してた
そのせいで葬儀の準備もすぐに済んだ
遺影候補の写真が若すぎてちょっと笑えた
連絡リストがでてきて確認しなあかんと思って開いたら私の名前と電話番号が載ってた
名前の横に"大好きな心優しい私の自慢の孫"ってあって涙が止まらなくてほんとにあなたには救われたと思った
京都の夏が熱いのも本のおもしろさもお豆腐が美味しいのも映画館の味も雨の日の楽しさもサリンジャーの優しさも人を大事にすることも全部あなたに教わった
ボールを川に捨てにいったのに家に帰ったらボールがあってよく見るとマジックペンで漢字でフルネームで私の名前が書いててだっさいなぁって言いながらめっちゃ泣いた
おじいちゃんは幸せそうやった
電話しながら人生で一番走って人生で一番人にぶつかって走って大声出しながら人生で一番走って人生で一番笑って泣いて走った
気がついたら私 電話で大通りでありがとう!ありがとう!!ってめっちゃ泣いて笑って叫んでた
どんどんスピードが落ちていった