先日、私のPCに1通のメールが届いていました。

差出人はなんと!!
私が小学生のころ2年間ピアノを教えてもらっていた先生でした☆

私の実家から徒歩数分、まさにご近所さんのお家で
先生はとても美人で頭がよくて、
夏休みには宿題なんかも見てもらっている子もいるほどでした。
ピアノのレッスンもとてもユニークというか、
決まったレッスン教材を使うのではなく、
その子にあった曲の楽譜やレッスン教材を先生が選んでくれていたのです。
私は1年上の女の子(こちらもご近所さん)と通っていたのですが、
彼女と私も最初こそ同じ教材で練習していましたが、途中からは全然タイプの違う曲を練習してたんですよ~。
この曲が弾きたいんです!と言えば、その曲を教えてくれる、そんな先生でした。

ちなみに私は手が割と小さく(体の割には本当に小さい^^;)
ピアノを弾くには足りないほど指も短いのですが(いいとこまるでなし 涙)
でもそんな手なのに意外と開くんです!
めいっぱい手を広げると、小学生ながら1オクターブは簡単におさえられたんです。
これだけが自慢でした^^;

話を元に戻して。
自宅にピアノがありながらも、練習嫌いな私というか飽きっぽい私は
なかなか真剣に練習することもなく、時折先生に練習しなきゃダメと言われることもしばしば^^;
それでも先生にはとても可愛がっていただいて、
クラシックコンサートに連れて行ってもらったことも何回かありました。
子供ながら大人の世界へ一歩足を踏み入れたようで、とてもドキドキしたのを今も覚えています。

中学に入ってからはピアノも辞めてしまって、
ご近所ながらなかなかお会いすることもなくなってしまい、
先生もインテリアの資格などを取得され(とても絵が上手なんです)
東京で仕事をしているということだけを聞いていました。

それでも実家はご近所同士。
数年後、私が専門学校へ進学するため上京したと知った先生はすぐに私に連絡をくださって
右も左もわからない私を暖かく見守って下さいました。

当時、先生は原宿の同潤会アパートの中で働いていたので、
原宿の表参道を歩いたのも先生を訪ねた時が初めてでした。
映画の試写会に連れて行ってもらったのも先生が誘ってくれたのが初めてでした。
カフェでお茶をした時、フレーバーティーを飲んだのもこのときが初めてでした(笑)
とにかく何も世間のこともよくわからないような田舎娘の私にとって
先生は恩人であって、女性として、人間として憧れの存在でした。

先生の知り合いの方々で集まる月一の会にも参加させていただいたりして。
当時まだ誕生日前で未成年だったこともあり、オジサマ達にとっても可愛がっていただいて^^
(とはいえ、そこでお会いした方々は誰もが知る大手企業の、それもキャリアのある方々ばかりでした^^;)
普通に上京して学校と自宅の繰り返しでは出会えない方々と出会わせてくださったのも先生でした。

先生には他にも大切なことをたくさん教えてもらいました。
自分がしてもらって嬉しかったことは他の人にもしてあげるということ。
お礼はすぐに気持ちをこめてきちんと伝えるということ。
当り前のことかもしれないけど、子供から大人になりかけた当時はわかっていても恥ずかしかったり、
自分ではなかなか気付けなかったりするものなんですよね。

先生からのメールはお元気ですか?
というものでしたが、いろいろな思い出がよみがえったメールでした。
すぐに返信できませんでしたが、
今日、先生お元気ですか?と返事のメールを打ちました。
本当はきちんと手紙にしようかなとも思ったのですが、それはまた今度。
先生のことを思いながら、便せんや封筒を購入してからにしようと思います♪


おまけ。
先生の職場に遊びに行かせていただいた時、ちょうどお客様がいらっしゃっていて
「これ読んで待ってて」と渡されたのが手塚治虫先生の「W3(ワンダースリー) 廚任靴拭
偶然にもその解説が石井さんだったのです!!(※秋田文庫のものです)
もちろん、先生は私が米米のファンということもしらないし(その後、米米が好きだということは伝えましたが)
本当に偶然だったんですけど、私の中では全部が繋がっているような気がして(大袈裟だけど 笑)
すぐに本屋さんでこの本を購入したのは言うまでもなく、今も我が家の本棚に並んでいます♪