とはいっても、本当の教科書ではなく…。

先日録画した「ひらけ、魔法の扉~いっしょに歌おう夢のうた~」を見ながらふと思い出したこと。
この番組はディズニーとジブリ作品の歌をいろいろなアーティストが歌うというものでした。

ジブリ作品、たくさんありますが皆さんは何が好きですか?
私はナウシカ。
それから紅の豚、ラピュタ、トトロも友達に薦められて見てから好きになりました^^
作品を見たという点では、魔女宅、もののけも観たかな。

なぜナウシカか。
ここからやっとタイトルと冒頭の話につながります。

私は商業高校出身で、授業内容というのは普通高校と比べるとだいぶ違ったと思います。
時間割の約半分が商業科目で、私の時代は高卒での就職がほとんどでした。
進学するのは全学年の2割程度。
だから3年生にもなると、就職活動で授業のほとんどが筆記試験対策だったりしました。
自習授業なんてのもよくあったような気がします。

そんな中で、私の楽しみだったのが英語の授業でした。
英語、全くできません。アルファベットを書くのがやっとぐらいの私ですが^^;
でも英語の授業が楽しくて待ち遠しくて仕方なかったのです。

その理由は簡単。
英語の教科書を全く使わず、毎時間先生が自分でプリントを作ってくれていたのです。
その内容がとてもユニークで、
ある時は教室にデッキを抱えてきたかと思ったら1時間分ずーっと同じ曲を聞かされるわけです。
カーペンターズやサイモン&ガーファンクルなどなど。
その曲を聴きながら、辞書片手に先生が配るプリントの文章を訳す。
つまり、先生が作ってくるプリントはその曲の歌詞なのです。

その延長線上にあったのが映画鑑賞。
英語の授業なのに暗幕を引いて部屋を暗くしてスクリーンに映し出されたのが
そう「風の谷のナウシカ」でした。
1時間分ナウシカを見る。
次の授業は見たところまでの話が英文になっていて、それを訳す。
その次の授業はまた続きを見る。
そしてその次の授業はまた英文を訳す。

これは本当に楽しいというか、大好きな授業でした。
おかげで、英語の授業が楽しく感じました。アルファベット書くのがやっとなのに(笑)
だからナウシカは私にとって英語の教科書だったのです。
とか言ってもうすっかり英文は忘れちゃいましたけど^^;

このことを思い出すと、私の机の前でしゃがみ込んで困り果ててた先生の顔も鮮明に思い出します。
出来が悪くて、いーっつも訳すのに時間がかかって、
辞書で引いても直訳しかできないから文章も文法もおかしくて^^;
「お前の努力は認めるぞ」って笑っていた先生の顔も思い出します。
努力は認めてもらったけど最後までテストの点は伸びず、先生に恩返しできなかったなぁ…。
いまだに英語は全くできないし、進歩もなくアルファベット書くのが精一杯なままだし。とほほ(--;)

年を重ねると、もっとちゃんと勉強しておけばよかったなぁ…って強く思うものですね。