昨夜、寄り道をして帰ったので
最寄り駅に着いたのは23:00過ぎだった。

駅前のコンビニに寄って、さぁ帰ろうと道を渡ったとき
私の方に男の人が近づいてきた。
携帯を片手に声をかけてきたのは外国人だった


私は横浜から来た

まったく英語ができない私でもこれだけは訳せた。
とはいえ、私は返事をすることもなく避けるように前へ進もうとしていた

ニホンゴ、ワカリマスカ?
やばい。
正面に立たれてしまった。
そして、雲行きの怪しさに気付いた。
私が進みたい右前方には、路駐の車。この人の車だ。
さらに話し掛けてくる男性は、私を気遣うふりをして

クルマクルカラ、アブナイネ。
コッチキテ。クルマニノッテハナソウヨ。


やっぱり…。
小さくため息。どう切り替えそう。
でもとっさに出た言葉が正解だった。

「そこに交番があるから、聞きたいことはそこで聞いて」

我ながらよくこの言葉が出たなと思った。
男性がふと私が指差す方向に体を向けた瞬間にその場を離れた。

ドウシテ?ガイコクジンコワイデスカ?アナタトトモダチニナリタイ。

仮に悪気がなかったとしても、時間と場所を考えたら信じる人はいない。
私は振り返ることもなく足早に先を急いだ。

こういうことってその場を離れるとじわじわ恐怖感となって襲ってくる。
路駐していた車は私が進む方向だった。
追い掛けられたら逃げ場はない。駆け込めそうな場所も時間が時間なだけに少ない。
何度も振り返り警戒しながら歩く私。
だいぶ進んだところで1台の車が私の横を抜けた。
さっきの車だ。
一瞬スピードがゆるみ、一時停止された気がしたけど前方に路駐している車はない。

数分後、自宅に帰り着き部屋の鍵を掛けた瞬間、ホッとして力が抜けた。
そして思った。
やっぱり早く帰ってこよう…と。

みなさんも気を付けてくださいね。