レッツゴー胃カメラ篇。


カーテンで仕切った一人掛けソファにすわり
100ccの胃を綺麗にするらしい薬を飲む。
まずい。ぬるい。腐った蕎麦湯みたいな。


ソファに上半身を深く預けて、水飴そっくりの
どろどろの麻酔をのどに垂らしてもらい、溜める。
3分待つ。

さん、ぷ、ん。

10秒くらいで吐き出したくなる。
のどが腫れる感覚で、呼吸がうまくできない。
これを3分か…。

私より少し早くスターとした隣のおじさまが
終わり掛けにオエッ!とむせる。大丈夫?

「ここ(小さな洗面台みたい)に吐き出すか
    飲み込んでくださいー」
「こんなもん、飲み込んでええのか!」

わかる。わかるよ。とても飲む気になれん。

3分後。
呼吸が更に辛くなる。窒息しそう。

思ったんだけど、胃カメラ検査のとき
鼻づまりだったら地獄すぎるんじゃ!?
口呼吸は出来ないし、鼻呼吸が出来なかったら
パニックなりそう。

特に花粉症のかた、風邪ぎみ鼻づまりのかた
このタイプの麻酔をするのは
要注意かもしれない!


喉に直接、麻酔のスプレー、左右2回ずつ。

ゲホッ!ガボッ!ゲフゲフ!!

「すみません、苦しいですよねー」

優しい看護師さんのせいじゃない。
スプレーのせい!

「こちら(検査室)にどうぞ~」

と、ソファから立ち上がって、数歩進んで驚く。
尋常じゃない、ふらつき。千鳥足。

しまった、私、また効きすぎたのか。
(酒が半滴ものめないゲコ。
とうもろこしアルコール消毒スプレーで酔う)

えっ?と、どん引きする看護師さんに支えられ
検査室に、なんとか到着。
息が苦しい。


硬めのベッドに、左側を下に寝かされる。

「大丈夫?ふらついてるけど…」

ふぁい。

ダメだ。ろれつが回らない。


マウスピースをかむ。

もう、どうにでもなあれ。息が苦しい。


胃カメラさん登場。

「では、見ていきまーす」

ずぼっ、

とてもアレな感じではある。
率直な感想
下品と最低は承知で
言ってしまうと
分かる人は女性と一部の男性になるんだろうけど。

ナニを、奥に突っ込んできた、みたいな。

うん、大したことない。

「食道通っていきまーす」

しかし。
ずーっと、のどに何かが通り続けている感覚は
麻酔あれど、なんとも不快感。

あんまりオエッてならないなぁ。

「胃を見ますねー」

グニャリ、カメラが旋回する。
ああ、この中から突き出るのって胎動に似てる。
と、思った瞬間。

オエッ!!!!!

突然の、オエッ!

そうか。
のどが気持ち悪くて、オエッ、ではなくて
胃を突き上げられて、オエッ!なのか!!
納得!オエッ!

看護師さんが、延々と背中をさすってくれる。
これがとても安心するっていうか、しみる。

「苦しいねー、もう少しいきますよー」

診てもらう場所によって、連続オエになる。
生理的な涙がボロボロ出る。
ずるずるずるずる。胃カメラは進み続ける。

結構、進んでるように思えるんだけど
人体って長いのね。オエッ!

まだかなって思う時間は長いものだけど
時間感覚がぼやけて不安になる。
長いよー。息が苦しいよー。

「十二指腸ですー」

ずるずるずるずるずるずるずるずる。
シャチハタは進む。

「終わりました。抜きますよー」

復路。
同じだけ、ずるずるずるずるずるずるずる。
鼻水と涙がひどい。


診断

うがいをして、先生の前によろけながら
支えてもらいながら到着。

「とっても綺麗です。
   やっぱり機能性ディスペプシアですね。
   ピロリ菌もいませんね。居たらわかるから。
   あー、これはピロリの荒れだってね。
   薬を継続して、あと血液検査ね」

ふぁい。

ろれつが回らない。

ネキシウム20
アコファイト100㎎継続。

⬆️
私の場合、とてもとてもお腹が張って苦しい。
胃痛がそのまま下方へ移動した、みたいな。
先生と相談し、慣れに期待することに。

「あぶない!」

どうやら私、本当に足元がグラグラで直立出来ず
効きすぎてしまったと心配して頂く。
なんという麻酔弱者。

それから個室に移動させられて、暫く安静に。
転んで怪我したら大変だから!と。
本当にすみません。


一時間休んで帰宅して、爆睡していたら
学校から帰ったチーコロに起こされた。

「ヘビ、どうだった!?!?」

ヘビ。
……黒かったよ。

「ヘービカメ、ヘービカメ、ヘービカメラー」

チーコロに歌われつつ、胃カメラの会、終幕。