こまけえことはいいんだよ! -2ページ目
 

 

 

ゆずとの初めての出会いは

 

軒下で、親に見捨てられた猫2匹を引き取る為に
2週間で引越しして、神奈川まで車でお迎えしたあの日。


地元では花火大会の日だったよね。


引越しも片付いてない日にお迎えした日の夜

ちょっと買物で出かけてる間に2匹とも見えなくなってしまい

 

何かの拍子に外に出ちゃったのかと心配して

めちゃくちゃ探し回った結果
テレビ台の下に、2匹とも固まって隠れてて

笑ったあの日

初めての場所で、花火の音もするしで

きっと怖かったんだろうね。

でもすぐに僕らは打ち解け合って
ゆずは、すごく「やんちゃ」だってことがわかった。
 

 

 

ノートPCを座布団がわりに占拠したり
カーテンに登ったまま降りられなくなったり
 

台所の上棚と天井の隙間に登って隠れたり

クローゼットの扉の上に登って綱渡りしてみたり

 

 
 
 
 

おもちゃも面白いように食いついたし

 

 

 

アイロンビーズを作ってるところにダイブしてきて

大惨事になったこともあった。

 

 

 

冷蔵庫を開けたり、戸棚を開けたりして

いたずらすることもよくあった。



 

朝、僕を起こすのは、いつもゆずの役目で

なかなか起きない僕を色んな起こし方で起こしてたよね。

 

頭をツメたててペシペシ叩いてみたり

鼻をあまがみしてみたり

 

 

一時期ブームだった「鳩尾へのフットスタンプ」は強烈だったなあ

 

ここ数年は、まぶたとまつ毛の辺りを

ざらざらの舌で舐め続ける起こし方がマイブームだったね。

 

 

 

 

いつも一緒にいるみかんとは、仲良しで

一緒に寝てたりするけど、ケンカする時は

だいたいゆずがみかんにちょっかい出して

みかんが怒り出すっていうパターンだったね。

 

 

旅行で不在の時は、ペットホテルだと

人見知り全開で、石みたいに動かなくなって

ご飯もあんまし食べないんですよーと言われ

 

途中からは、お家で二匹でお留守番してもらってたけど、

帰ってきた時の夜めちゃくちゃ鳴いて

寂しい思いさせたんだなって。

 

 

毎日帰ってきた時のお出迎えも

ゆずが常に前に出て鳴いてくれてて

 

ごはんを出してもすぐに食べずに鳴き続けるから

何だろうと思って軽く抱きかかえたら、満足して

ごはんを食べ始めるっていうのも可愛かった。


それからは、家に帰ってきた時は

ご飯の前に一度抱っこするのがゆずのルーティンになったよね。
 

そういえばいつだかお風呂で

髪を洗って出てきて、ベッドで横になってたら

ゆずが背中に乗ってきて、頭をガッと掴んで

ペロペロと毛並みを整えてくれたこともあったなぁ

 

 

プラモの撮影をしてると

なぜか毎回映り込みに来ようとするのも面白かった。

カメラが大好きだったゆずぽん。

 

 

そんな平和な毎日が、ずっと続くと思ってた

 

 

ゆずが突然、ひきつけを発症。

びっくりして初めて夜中に救急病院にいって

手当をしてもらって、持ち直したけど原因不明

 

 

その後、今年の5月に、心筋肥大が発覚し

そこからは闘病生活だったね。

 

喉チューブで強制給餌したり

投薬も多くて、投薬の準備をしてると

分かってるのか隠れちゃうこともよくあったね。

 

後ろ脚が動かなくなった時は

前脚だけで這いずろうとしてたり

ベッドの隙間に何とか隠れようとしてた。



ちょいちょい動物病院に行くのも

家の中にずっといたいゆずからしたら

つらかっただろうに、ごめんね。

 




それでも体調の良い日は、

机の上にぴょんぴょんと乗ってきて

腕の中で眠ろうとしてたり…

 

 

 

ベッドに行けば、隣で寝てくれたり

トイレにもついて来たり

きっと同じ目線、同じ場所に

なるべくいようとしてくれてたんだね。

 

最期の日の夜、僕の腕枕で寝て

朝、腕をハムハム甘噛みしてたのは

きっとお礼をしてくれてたんだと思う。

 

大好きなちゅーる2本も食べて

最期は、僕のあぐらの中で

撫で撫でしながら点滴してる途中に

 

今思えば、脚がビクビクッってなったあの瞬間

逝ってしまったんだなと。

 

「点滴終わったよお疲れさん」

と言って、横に寝かせた時にはもう…

 

 

 

親バカなんだろうけど、ゆずは本当に可愛かった。

 

キジトラベースに、真っ白な部分のある毛並み。

釣り目だけど、愛嬌のあるかわいい顔立ち。

 

 

 

猫なのに表情が豊かで

僕だけに見せるめちゃくちゃ甘えん坊な性格。

 

 

 

 

 

 

半年の闘病よくがんばったね。
 

大好きでした。

ほんとうにずっといてくれて、ありがとう。

 

ありがとう。またね。