お互い意地を張る…というより、今はこれが快適な距離感である。
ポイっと置かれていた三千円はそのまま放置していたが、二日が経過したので『あの三千円は何かな？封筒に入れてメッセージを添えるなりしないと分からないよ？』とLINEしたら
『ふうとうない』と返事がきた。
そこかよ？
既読スルーして夕飯の支度をしていたら、何やらゴソゴソしだして部屋に戻って行った。
そして、テーブルの上には置き手紙…置きティッシュ…他にあるやろ？なんでティッシュやねん。
と、心でツッコミつつ感謝の言葉も添えられていたので、三千円はようやくお財布に仕舞われた。
人から借りた物を返す時には、一言お礼は添えた方が良い、ということを学べていたら嬉しい。
ところで、高校生のお小遣い事情って月にいくらなのだろうか。
最近はPayPayで…とかなのだろうか。