2月21日、東京中野にある中野ブロードウェイへ訪れた

目的は、『LUSH SUX』という作家のアートギャラリーを見に行くため。


LUSHはオーストリア出身のストリートアーティストでmeme(ミーム)と呼ばれる いわゆる‘ネット上のネタ’を
取り扱い世界中のセレブリティから起業家までを敵に回しかねないギリギリのいじりで手掛けるグラフィティー業界では影響力のある人物の一人だ。



過去にあの世界的に有名なストリートアーティスト、
バンクシーがイギリスに生み出したディズニーランドをパロって作った“Dismaland”というテーマパーク型展覧会への出展が招待されたことがある。


彼もバンクシーと同じく、本名も明らかではなく顔出しはしていない。


彼の作品は3月8日まで東京中野ブロードウェイ三階のヒダリノジンガロという場所で展示されている




(この展示スペースは村上隆の所有するものらしい)

▼実際に村上隆が彼との写真をSNSにアップしていた。

@takashipom twitterより



オープン時間より30分ほど早めについてしまった


待ち続けていると…


ちょっとだけチラ見え

ようやく時間になって開いた



一番最初に目に入るのはスウェーデン出身の超有名YouTuber Pewdiepie (ピューディーパイ)

実は彼から関連して、LUSHの存在を知った。
元々ピューディーパイのツイッターをフォローしていて、彼のリツイートからLUSHが道端の壁にスプレーで絵を描いている動画を見てフォローしはじめたのがきっかけである。

LUSHは今もピューディーパイと深い関係を持ち、入り口の文字には“ Okay now, this is epic (subscribe to Pewdiepie)”と小さな文字でかいてあるほど。


他の作品は…





全て少し小馬鹿にしたような作風だが、このビビットな色合いと苦笑してしまう絶妙な面白さで中野に訪れる多くの外国人観光客は足を止めていた。

最後の作品はアメリカ、ロサンゼルスを拠点にする
世界的な起業家兼投資家の一人、イーロンマスクである。作品の詳しい意図は定かではないが、LUSHはこの絵をイーロンマスク本人にTwitterで送りつけると同時に彼にブロックされた。笑

後にLUSHはツイッターでブロックされたマスクの画面を絵に残している。笑


この画廊に在廊しているスタッフに声をかけ、彼はここへ訪れるのかと尋ねると、彼は気まぐれで来る日と来ない日があると言っていた。

私は午後まで粘り、彼がくるのを待った。


しかし 結局 彼は来なかった。

一目見て軽く話でもして帰りたいと思っていた。

彼に作家としての人生や、今の地位になるまでの苦労、これからのことなど質問したいことは沢山あったが仕方がない。


中野ブロードウェイには3階以外に2階にも彼のギャラリースペースが隠れていた(SNSを見て知った)


ここである。



通りがかる人が足を止めドラゴンボールの悟空とドナルドの謎の戦闘に笑っていた。

逆側の壁の側面には安倍総理とアニメ(?)か何か、二次元の女の子との写真風な絵が大きく描かれていた。


LUSH SUXの作風はなんとなくお分りいただけただろうか笑

これが彼の表現であり個性である

通りがかる人たちは彼が世界的なグラフィティアーティストとは知らず素通りし、鼻で笑って行くが
この東京という場所に彼の作品が残されたのは非常に貴重でこれからも大切に保管されるべきものであるだろう。


今回ばかりは彼と会うことができず残念だったが
またいつの日にかそれが叶うことができることを願っている。