2024年の夏の出来事です。
皮膚の色が蒼白…
脱水が進むと血流量が減るので心臓や脳へ優先的に血液を送ろうとして、手や足の末梢の血管は収縮して血流量が低下します。そのため皮膚の色も蒼白になるし、冷感が出るのです。
そんな状態だし普段から血管が出にくい私。
きっと何度も刺されるだろうと覚悟していたら、なんと留置針を一発で入れてくれてホッとする。
採血と点滴、痛み止めが開始された。
この時、お腹の痛みは波もあるが10のうち8〜6、痛いが痛みに少し慣れて我慢できるくらい。
間もなく造影剤CTを撮影しに行く。
また意識が飛んでいた様で、CT室で声かけされ気付く。
ストレッチャーから隣に移動出来ますか〜?
朦朧とする中、また声も出ないし、力を入れようとしたけど力が入らないと思った瞬間、無理だね〜と聞こえた。
そしたら、すぐ人が集まって来て、左右3人ずつ。
ぐったりでダラ〜ンとしているから重いだろうな。
申し訳ない。
でも、どしようもない…力が入らないんだもの。
体勢を整えてくれ、撮影を始めますねと。
アナウンスに合わせて息を吸ったり吐いたりが出来たら、やってみて下さいねと。
息を吸って、止めて下さい。息を吐いて楽にして下さい。
何とか従えたと思う。
では、造影剤を入れていきますね。体が熱くなりますが、それは正常な事なので心配ないですからねと。
頷いたつもりだけど伝わっているか分からない。
体を巡る造影剤が、ドンドン熱くなりながら通過していく。
不思議な体験だった。
CT室を出て、救急外来の元の場所に戻る。
点滴が入って、少し脱水が改善してきたのか目が開いた。
声では分かっていた、ずっと対応してくれている女性スタッフの方が見えた。
多分、お医者さん。
分かりますか?と聞かれる。
はいと言ったら、ちゃんと声が出た。
CTの結果が出るまでの間、もう一度、聞かせて下さいと、子宮頚がんで、手術はいつしましたか?
他の既往症はと、話している時に脳脊髄液漏出症を伝えたら???という感じで。
そこで、救急車の中では思い出せなかったメディカルIDのことを思い出し、バッグからスマホを取ってもらいました。
ただ、どうやって表示するのかが思い出せず…
スマホの再起動画面からメディカルIDを開けるのを思い出す。
再起動画面、出すの分かりますか?って聞くと、方法を教えてくれた。
ようやくメディカルIDを開けた。
そのまま、スタッフさんに渡すと、うわ、これは助かると。
名前、血液型、身長、体重、既往症、飲んでる薬、アレルギー、連絡先などなど書いてある。
必要な情報を収集した後に、スマホが手元に戻ってきた。
病院に来て初めて時計を見た。3時を過ぎていた。
鼻から管を入れますね〜とチューブを持って来た。
小刻みに無理矢理じゃなく上手に鼻から喉まで入れてくれる。
ゴクンゴクンと唾を飲むようにして下さいと。
入れられるのは初めてだけど、入れる人がどのタイミングでどうして欲しいのかは分かる。
絶妙なタイミングでゴクンをするので、スムーズに入るようで、そうです、そうです、その調子です。ゴクン上手ですと。
本当にスムーズに入りました。
聴診器を胃に当てて専用の注射器で空気を入れる。
私は自分の体なので、胃で空気がボコボコボコとしたのが分かり、心の中で、うん、バッチリ入っていると思った。
注射器で引いたら、胃液が抜かれているのも分かった。
スタッフさんが、一連の確認をして良しと言う。
すると、鼻の所で押さえたまま、あれ何センチだっけ?と。
私、思わず55と呟いた。無意識に口から出たから自分でも驚いた。
口から出た数字、スタッフさんは聞き取れていないし、私も20年以上、看護師やってないから自信がなかったから、何事もなかったことにした。
スタッフさんは、私が何か声を出した程度の認識で、ん?って言いながら私の顔は見たけど、少し離れたスタッフに、何センチだっけ?と声をかけた。
55~と返事が返ってきて、チューブを確認して、すでに55センチのラインに合わせていたのが分かる。
テープ、用意してないよねと思っていたら、案の定。
あっテープと。他のスタッフさんが持って来てくれて、貼ろうとした時に、チューブの刺激で治ってた吐き気がきた。
すみません。吐きます。ガーグル下さい。
スタッフさん、チューブを持ったまま目の前にいる。そのままだとそこら中にかかってしまう。
(チューブを持っている)手、汚れてしまうので…と我慢しながら伝える。
あっと言いながらチューブを持ち替えて、かからない位置にずれてくれた。
極力、汚さない様に押し殺して吐いている時に、スタッフさんが気を遣ってくれたんですね…と。
けっこう吐いて、汚れなかったですか?と聞くと、ほんの少し手袋に付いただけだったよう。
その後、テープでチューブを固定して、胃の内容物を排出するためのバッグを繋いだ。
吐いたのが刺激になったのか、お腹の痛みが10にアップした。
痛くて痛くて悶えていたら、右下にして横になって下さい。その方が排出が進みますからね〜と。
右下にしたら、お腹の痛みが10どころか12くらいで波なく持続的に痛い。
そこへ消化器専門の医師が来て、やはりイレウスです。今日はこのまま入院ですが良いですか?
はい。
1〜2週間かかります。もし、手術が必要な場合は3週間くらいかかりますと。
絶飲食の治療になるので、ものすごく体力が落ちますから徐々にリハビリして帰りましょうと。
今は鼻から胃までの管ですが、明日、また検査して改善が見られなければ内視鏡を使ってイレウスチューブというのを入れます。イレウスチューブというのはというところまで聞いて痛みが13〜14くらいにアップ、もう丸まって堪えるのに必死。
医師に、ごめんなさい…説明、待って下さいと伝える。
とにかくひたすら痛みに耐える。
治る気配もない。
説明お聞きするの、後で良いですか…と、伝えるので精一杯。
頻回な呼吸と共にウッという声が出てしまう。
波も無く、絶え間なく持続する激痛。陣痛より辛い。
もう、どうにかなりそうだった。
もっと強い痛み止め、使いましょうねと。
右下にしているのが激痛の原因じゃないかと思う。
耐えられない。こんな痛みは初めて…
家で激痛に耐える時、四つん這いか、左下だった。
一度、左を下にして良いですか?と聞くと、良いとの事。
左下にして寝たら、若干、楽になる。
そして、痛み止めが効いたのか段々と痛みが和らいできた。
長くなってしまったので、続きは次回。
の立場からも書いてみたりしています



