OFFICE OTA

OFFICE OTA

現役産科医で作家 太田靖之のアシスタントをしています。

ヨーキーが大好きで3ワンと暮らしています。

 ご訪問ありがとうございます。

 OFFICE OTAのブログへようこそドキドキ


 私は、現役産科医で作家 太田靖之 のアシスタントをしています。

 少しでも多くの方に先生の著作を知って頂きたいと思っていますニコニコ


 ここでは、私が体験取材したことや飼っているワンちゃん達のこと、

 そして日々の出来事を書いています音譜

 ときどき、看護師聴診器の立場からも書いてみたりしています注射


 どうぞよろしくお願いしますラブラブ



2024年の夏の出来事です。

皮膚の色が蒼白…


脱水が進むと血流量が減るので心臓や脳へ優先的に血液を送ろうとして、手や足の末梢の血管は収縮して血流量が低下します。そのため皮膚の色も蒼白になるし、冷感が出るのです。


そんな状態だし普段から血管が出にくい私。

きっと何度も刺されるだろうと覚悟していたら、なんと留置針を一発で入れてくれてホッとする。


採血と点滴、痛み止めが開始された。

この時、お腹の痛みは波もあるが10のうち8〜6、痛いが痛みに少し慣れて我慢できるくらい。


間もなく造影剤CTを撮影しに行く。

また意識が飛んでいた様で、CT室で声かけされ気付く。

ストレッチャーから隣に移動出来ますか〜?

朦朧とする中、また声も出ないし、力を入れようとしたけど力が入らないと思った瞬間、無理だね〜と聞こえた。


そしたら、すぐ人が集まって来て、左右3人ずつ。

ぐったりでダラ〜ンとしているから重いだろうな。

申し訳ない。

でも、どしようもない…力が入らないんだもの。


体勢を整えてくれ、撮影を始めますねと。

アナウンスに合わせて息を吸ったり吐いたりが出来たら、やってみて下さいねと。


息を吸って、止めて下さい。息を吐いて楽にして下さい。

何とか従えたと思う。


では、造影剤を入れていきますね。体が熱くなりますが、それは正常な事なので心配ないですからねと。


頷いたつもりだけど伝わっているか分からない。

体を巡る造影剤が、ドンドン熱くなりながら通過していく。

不思議な体験だった。


CT室を出て、救急外来の元の場所に戻る。

点滴が入って、少し脱水が改善してきたのか目が開いた。

声では分かっていた、ずっと対応してくれている女性スタッフの方が見えた。

多分、お医者さん。


分かりますか?と聞かれる。

はいと言ったら、ちゃんと声が出た。


CTの結果が出るまでの間、もう一度、聞かせて下さいと、子宮頚がんで、手術はいつしましたか?

他の既往症はと、話している時に脳脊髄液漏出症を伝えたら???という感じで。


そこで、救急車の中では思い出せなかったメディカルIDのことを思い出し、バッグからスマホを取ってもらいました。


ただ、どうやって表示するのかが思い出せず…

スマホの再起動画面からメディカルIDを開けるのを思い出す。


再起動画面、出すの分かりますか?って聞くと、方法を教えてくれた。

ようやくメディカルIDを開けた。


そのまま、スタッフさんに渡すと、うわ、これは助かると。

名前、血液型、身長、体重、既往症、飲んでる薬、アレルギー、連絡先などなど書いてある。


必要な情報を収集した後に、スマホが手元に戻ってきた。

病院に来て初めて時計を見た。3時を過ぎていた。


鼻から管を入れますね〜とチューブを持って来た。


小刻みに無理矢理じゃなく上手に鼻から喉まで入れてくれる。

ゴクンゴクンと唾を飲むようにして下さいと。


入れられるのは初めてだけど、入れる人がどのタイミングでどうして欲しいのかは分かる。

絶妙なタイミングでゴクンをするので、スムーズに入るようで、そうです、そうです、その調子です。ゴクン上手ですと。


本当にスムーズに入りました。

聴診器を胃に当てて専用の注射器で空気を入れる。

私は自分の体なので、胃で空気がボコボコボコとしたのが分かり、心の中で、うん、バッチリ入っていると思った。

注射器で引いたら、胃液が抜かれているのも分かった。

スタッフさんが、一連の確認をして良しと言う。


すると、鼻の所で押さえたまま、あれ何センチだっけ?と。

私、思わず55と呟いた。無意識に口から出たから自分でも驚いた。

口から出た数字、スタッフさんは聞き取れていないし、私も20年以上、看護師やってないから自信がなかったから、何事もなかったことにした。


スタッフさんは、私が何か声を出した程度の認識で、ん?って言いながら私の顔は見たけど、少し離れたスタッフに、何センチだっけ?と声をかけた。

55~と返事が返ってきて、チューブを確認して、すでに55センチのラインに合わせていたのが分かる。


テープ、用意してないよねと思っていたら、案の定。

あっテープと。他のスタッフさんが持って来てくれて、貼ろうとした時に、チューブの刺激で治ってた吐き気がきた。


すみません。吐きます。ガーグル下さい。

スタッフさん、チューブを持ったまま目の前にいる。そのままだとそこら中にかかってしまう。

(チューブを持っている)手、汚れてしまうので…と我慢しながら伝える。

あっと言いながらチューブを持ち替えて、かからない位置にずれてくれた。


極力、汚さない様に押し殺して吐いている時に、スタッフさんが気を遣ってくれたんですね…と。


けっこう吐いて、汚れなかったですか?と聞くと、ほんの少し手袋に付いただけだったよう。


その後、テープでチューブを固定して、胃の内容物を排出するためのバッグを繋いだ。

吐いたのが刺激になったのか、お腹の痛みが10にアップした。


痛くて痛くて悶えていたら、右下にして横になって下さい。その方が排出が進みますからね〜と。


右下にしたら、お腹の痛みが10どころか12くらいで波なく持続的に痛い。

そこへ消化器専門の医師が来て、やはりイレウスです。今日はこのまま入院ですが良いですか?

はい。

1〜2週間かかります。もし、手術が必要な場合は3週間くらいかかりますと。

絶飲食の治療になるので、ものすごく体力が落ちますから徐々にリハビリして帰りましょうと。


今は鼻から胃までの管ですが、明日、また検査して改善が見られなければ内視鏡を使ってイレウスチューブというのを入れます。イレウスチューブというのはというところまで聞いて痛みが13〜14くらいにアップ、もう丸まって堪えるのに必死。


医師に、ごめんなさい…説明、待って下さいと伝える。

とにかくひたすら痛みに耐える。

治る気配もない。

説明お聞きするの、後で良いですか…と、伝えるので精一杯。

頻回な呼吸と共にウッという声が出てしまう。

波も無く、絶え間なく持続する激痛。陣痛より辛い。

もう、どうにかなりそうだった。


もっと強い痛み止め、使いましょうねと。


右下にしているのが激痛の原因じゃないかと思う。

耐えられない。こんな痛みは初めて…


家で激痛に耐える時、四つん這いか、左下だった。


一度、左を下にして良いですか?と聞くと、良いとの事。


左下にして寝たら、若干、楽になる。

そして、痛み止めが効いたのか段々と痛みが和らいできた。


長くなってしまったので、続きは次回。

2024年の夏の出来事です。


普段なら自宅から30分ほどかかる大きな病院に救急車で搬送され救急外来へ。


救急搬入口には他にも何台か救急車が停まっている。


慌ただしく指定された場所にストレッチャーで運ばれる。


救急隊のストレッチャーから、病院のストレッチャーに移れるか聞かれる。

聞こえてはいるのに声が出ない。体に力が入らない。


自力では移れないと判断したようで病院スタッフと救急隊が力を合わせ、1・2・3のかけ声で隣のストレッチャーに寝かせてくれました。

救急隊が申し送りをしている。

本人が経過から癒着性の腸閉塞ではないかと言っていたと。


救急スタッフにより手際よく体温計、血圧計、モニター心電図、パルスオキシメーターが装着され、バイタルチェック。

分かりますか〜?


声が出ない…

目を開けて頷いた。


それなのに肩をトントンしながら、分かりますか〜と反応をみてる。

うわ、この人、体が冷たい。すっごい冷たい。

あれ?レベルが悪い。

腸閉塞だよね?と他のスタッフに確認している。

目を見ますね〜と。


えっ私、反応してるのに伝わってない?

確かに見えてるのは首から下がぼんやりと、はたから見たら開眼出来ていないのかぁ…


指先で目を開けて瞳孔を診てペンライトを当てられる。

瞳孔は大丈夫と他のスタッフに伝えている。

この時点で、まさか瞳孔チェックしてくれるなんて、素晴らしいって思った。

確かに腸閉塞と思われる既往症と経過で搬送されて来て、意識レベルが悪い原因、脱水かもしれないけど、まさかの脳疾患の事もあるものね。私を担当してくれているスタッフさんが医師なのか看護師なのかは分からないけど、ちゃんとしている人だなぁと安心した。


ポータブルレントゲンが来た。

レントゲンを撮ります。背中を浮かせられますか?


全く力が入らない。

背中の下に板入れますねと。体がフワリと浮く。


しばらくすると腸閉塞で間違いないです。

今、消化器専門の先生にお願いしましたからねと。


間もなく男性医師が現れ自己紹介をされる。

お腹のどこから痛くなりましたか?


たまたまその場所の上に手をのせていて、手を動かして示したつもりが、どこですか?と何度も聞かれる。

とにかく声を出そうと思ったけど出ない。口も上手く動かない。

一生懸命、目を開けようとして、「ここここ」と何度も言って手を動かしていたら、そのわずかな動きに、ようやく先生が気付いてくれた。


あっここ?ここですか?とお腹を触った。

あれだけ頑張っても目も開かず、声も出ず、体も動かなかったのに、その痛みに一瞬にして目はパッと開き、ウッと声、そしてお腹を抱え込み悶えた。


分かりますか?

頷けた。

今から造影剤を使ってCTを撮ります。

アレルギーはないですか?

痛みで声出ず、頷く。


造影剤を入れるために点滴をします。合わせて痛み止めも入れますね。

用意しますからお待ち下さいと。


痛みが和らぎ、朦朧として、また意識が落ちていた。

女性からの声かけと同時にいきなり左手が持ち上がった。

ビックリして目が開く。

手の甲が目の前に。

中指と薬指の間の血管を指差し、脱水で血管が出ないので、ここに針を刺させてもらいますねと。

頷いて答えた。

普段から手術の時も、その血管だからなぁって思いながら驚いた。


驚いたのは自分の手の甲の色。えっ?

その後、爪、腕を見る。

過去にいろんな患者さんに関わってきましたが、なかなか出会わない色。

本当に蝋燭の様でビックリした。蒼白と呼ばれる状態。

まさかここまで…


あと少し遅かったらヤバかった。

改めて家に一人の時じゃなくて良かったぁ…と思ったのです。


長くなったので、また次回。

2024年の夏の出来事です。


ようやく病院が決まった。

結局、3件断られ、長い時間を要した。


救急隊の一人が先生に同乗を求めるが、どうしても家に残ってやらなければいけないことがあると言って…と報告している。

救急隊は病院に家族が来てもらわないといけないので必死。

もう一度説得してきますと家に向かう。


他の隊員は、お医者さんなら同乗してもらった方が安心だからと言う。

私は激痛で、もうとにかく一刻も早く出発したいと思っていたが痛みを堪えるのに必死で声が出ず…


痛みに波がある。

少し和らいで、やっと声が出せた。

それでも、途切れ途切れ、話すの必死。


もう良いですから仕事、早い時間に遠方に行くので同乗してもらわないで良いです。

犬の事もあるし…

でも、お医者さんがいた方が…と言う。

科も違うので…

何科ですか?

産婦人科です。専門ではないので…


先生を説得に行っていた隊員を呼び戻しに行った。

先生も見送りに出て来た。

あとは、頼んだよと伝えた。


それでは、閉めますと。


背中、起こして下さい。

乗車時に頭側を起こしてもらってましたが、吐くたびに上体を起こし座って前屈む。痛みも座っている方がまし。


運転席と助手席でどの道で行くか相談している。


バイタル安定してるから下道で良いんじゃない。

今なら20分くらいで行けるでしょ。

じゃあ、向かいますね。


揺れた刺激で吐き気が…

吐きます。下さい。

とにかくかけたり汚しちゃいけないって思いが強い。

そんなことに気が使えるだけマシだなぁなんて…

吐いては激痛に苦しみ。まともに呼吸が出来ない。


痛みで気が遠くなっていく……


分かりますか?肩をトントンされてる。

バイタルチェックしたらしく隊員が慌てている。


急ごう。酸素しようと指示が飛んでいる。

酸素マスクされて、酸素流しますねと声かけされる。

車速が上がったのが分かる。


酸素が流され、少し楽になった。

酸素って効くんだぁって思った。


私、気を失っていたらしい。バイタルチェックされた事にも気付いてなかった……

朦朧として目も薄っすらとしか開かず。

受け答えも出来ないけど段々と分かってはきた。


もうすぐですよ。頑張って下さいね。

痛みをうーって堪えるので精一杯、返事も出来ない。


もうすぐ、曲がったらもうすぐだからねと。

その声かけは、ホッとした。

愛車のディーラーへ行く通り慣れた道だけど、外が見える訳でも、もちろん外を見る余裕さえないからどこを走っているか分からない。

長く長く感じる。


救急車、左に曲がりますと聞こえる。

あっあそこの信号だと分かる。ゴールが分かる。


隊員がすぐ曲がったら、もう病院だから頑張ってと皆さんで励ましてくれた。

本当に心強かった。


到着して隊員さん達が皆、頑張りましたねと声かけしてくれる。

一人一人に何とか、ありがとうございましたと言えた。


そのまま救急外来へ運び込まれた。


続きは次回へ。

2024年の夏の出来事です。


救急車が着きました。

インターホンが鳴り先生が対応。


表に出て来て下さいって言ってるよ。

ごめん無理、立てれない。足に力が入らないと言うと先生が外にいる救急隊に伝えに行った。


救急隊が二人、玄関でブーツにカバーをつけて入って来た。

朦朧としてる中、視界も狭くぼんやりで、足元しか見えない。

私の体の下にシートみたいな物を入れた。

隊員さんがそれぞれ肩にかけた気配。

声かけされ体がフワッと持ち上がった。


シートの上に座っている形で救急車まで移動。

朦朧とする中、脱力しているから重そう。

重くてごめんなさいと何度も救急隊に言っていた。

門に薔薇の鉢を置いてあって、搬送しにくそうだった。

邪魔でごめんなさいって。


大丈夫ですよって優しい。

ストレッチャーが車外に置いてあって乗せられ車内へ。

バイタル測定。

あれ、意外と普通だなぁと言ってるのが聞こえる。


それは逆にやばいと思うけど声にも出来ない。

人は最期まで聴力は保たれるって言われてる。

こういう感じかなぁ…


朦朧としてて質問に上手く応えることが出来ない。

目は、うっすら見えるだけ…

痛くて呼吸するのがやっと。


一番近い大きな病院が外科的処置が必要な場合に今は他で手がいっぱいで受けれないと。

隣の市の〇〇病院に依頼しますが良いですか?と。

頷くしか出来ない。そこも断られる。


吐気がくる。

吐くの下さいとガーグルベースをもらう。


昔、救急外来で働いていた時、運ばれて来た患者さんが吐いて、私の顔から上半身に思いっきりかかってしまって、立て込んでいて一段落するまで交代も出来ないから着替えも出来ないし、本当に大変だったので、かけちゃいけない。汚してはいけないと思う意識が強くて、吐き気の時だけ少ししゃんとする。


ちなみにガーグルベースはこんな感じの容器です。

参考写真は救急車内のではなく私物です。

ベッド上でうがいの水を吐き出したり、時には嘔吐する時に使います。

メーカーによって若干、形が違います。

深さがないので救急車内では、勢いよく吐いて周りを汚さない様に勢いを押し殺して吐く。

すぐに交換してくれた。救急隊も吐物の性状確認した様子。


何度も何度も吐くので可哀想にと隊員さんが背中をさすってくれる。

体が冷え切っていたので、その手が優しく、とても温かかった。


他の市の〇〇病院に依頼しても良いですか?と聞かれる。

また朦朧。頷くだけ。


いつから吐いてますか?何回吐きましたか?

お腹が痛いのはいつからですか?


その辺は応えられたけど、アレルギーとか既往症とか、また朦朧。

私は抗生剤にアレルギーがあります。なのに伝えられず…


昔、娘にそういう時のためにスマホのロック時でも緊急連絡先や名前や血液型、既往症が見られるメディカルIDという機能があるから入力しておくように言われて入力してあったのに肝心な時に朦朧としてて、それが開けないし、隊員さんにもメディカルIDのことが上手く伝わらず、役に立てれなかった…


次の病院も断られたと。

もう少し範囲広げても良いですか?と聞かれる。

とにかく、頷くのがやっと。


痛くて呼吸も上手くできない。

ようやく病院が決まった。


続きは次へ。







2024年の夏の出来事です。



119へ先生が電話する。

スピーカーホン越しに火事ですか?救急ですか?と聞こえてくる。


救急です。


救護者情報とか電話している人のこと、途中で切れた時のための電話番号を聞かれる。

どうされましたか?


癒着性の腸閉塞だと思います。


前にもされたことがありますか?


初めてです。


そう思われたのは?


本人が看護師で経過と吐物の色でそう思ったようで、僕も医師で吐物の色見て間違いないと思いますと。


救急車向かわせますご住所を教えて下さい。


作家先生、真顔で番地を間違えて伝えている。

違うよと伝え訂正してもらった。


多分、一回、電話は切った。


更なる激痛。四つん這いで堪えるのに必死。

汗が出る。吐く。


消防隊から電話。

あと5分位の交差点を通過しましたからねってと先生が教えてくれた。

少しホッとした。体の力が抜けて四つん這いも無理。

その場で横になって激痛に耐えていた。


そうこうしていたらサイレンが聞こえてきた。


続きは次回。