夜回り先生
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「夜回り先生」という言葉は聞いたことがあったのですが、この本を読むまであまり詳しいことは知りませんでした。
夜回り先生の事なんて忘れていたある日、学校の特別講演として水谷修(みずたにおさむ)さんの講演を市内の施設で行うと担任の先生から発表がありました。私の学校には全校生徒に向けて講演ができるような場所がなかったので、講演などの全校生徒向けのイベントは市内の施設を借りて行っていました。その頃の私は夜回り先生がどんな人か知らず以前の講演のようにつまらないものと考えていました。以前にも同施設で講演があったのですが、その講演がとてもつまらなかったので、学校の講演はつまらないものと考えていました。
講演日当日、少しうしろめたい気持はあったのですが結局講演には行きませんでした。
次にみんなとあったのは講演の翌日で、その時私の考えとは反対の言葉が教室を飛び交っており、講演に行かなかったことを後悔しました。
それから数ヶ月後学校の図書館に行った時、新刊案内の隅の方に置いてあった「夜回り先生」が目に入りました。あの頃教室で聞いた「めっちゃおもしろかった」「とっても感動した」という言葉を思い出しながらその本を手にとり読み出しました。冒頭部分の「いいんだよ」という言葉が心に響き、次のチャイムまでその場で読み残りを家で読みました。
その後夜回り先生の事を知った私は、いつもどおりネットサーフィンをしていました。次は何を調べようかとトップページのGoogleに戻り考えていると、ふと夜回り先生はいまどうしてるんだろうと思い検索エンジンに「夜回り先生」と入力し、検索ボタンを押しました。すると検索結果の上から4番目ぐらいにyoutubeの「夜回り先生特別講演~R30~」というのが目に入り、講演を見に行きたかった私はすぐさまそのページをクリックしました。
その講演はとても心に響き、とても悲しく、とてもすばらしいものでした。
その講演のすばらしさのあまり、あの時講演に行かなかったことを昔以上に後悔しました。
現在、水谷さんはガンで状態が悪く一般の講演はしていません。私の学校で講演が行われた頃が最後だったようで、もう生の講演を聞くことはできません。それからというもの講演や行事にはすべて参加するようになりました。
この本は水谷氏の10年以上にわたる夜回りの記録であり、エピソードである。
水谷氏が10年以上の夜回りで関わった子供は数千人以上いるが、この本に書かれているのは15人ぐらいである。たぶん水谷氏の中でとても印象に残り、とても悲しく、みんなに伝えておきたかったものなのだと思う。そのため一つ一つの内容が深く、子供の心・心の傷・子供に対する大人・ドラッグの恐ろしさなど語るものがとても多かった。
わたしがこの本で悲しかったのは「すべては運であり、一部の人は生まれつき不幸を背負い生まれてくる」という内容であった。愛される家庭に生まれてくるのも運、傷つけられる家庭に生まれてくるのも運。前者に生まれたとしても、家族が働けなくなるなどの理由により学校をやめアルバイトをしなければならない。これもまた運であり、世の中不条理であるということ。しかし不条理ではあるが、水谷氏が関わったことによって条理に戻り幸せになったエピソードが多く、水谷氏の行動に感動した。
私は水谷氏の行動、発言の一つ一つに考えさせられ、子どもは愛をほしがっており、愛してあげることが大事なんだと思いました。
黒い虹
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以前の私は阪神大震災を一時的なもの、もう済んだものと思っていましたが、地震の恐ろしさや遺族の悲しみを知り、地震は長い間傷を残すものだと思うようになりました。私は家族を失ったことがないので被災者の気持ちを理解することはできませんが、家族を失う悲しみや深い心の傷が痛々しく伝わってきました。
文中には「揺れがきて天井が崩れてきた」「一瞬で家族を奪った」など一寸先は闇という内容や、「ああしておけばよかった」「妻と旅行に行っておけばよかった」など後悔の念が書かれており、それを読んで「明日はどうなるかわからない、今を精いっぱい生きよう」「悔いのないように生きよう」と思うようになりました。その他にも「偶然隙間ができて助かった」「こたつは無事だったのに、あの中に入っていれば助かった」など隙間があるかないかで生と死が大きく分かれたという内容が書かれており、子どもの頃にしていた避難訓練がどれほど大事であったかを改めて考え直しました。
地震というものを第3者として見ていた私が、いまでは第2者として考えられるようになりました。
『優しさ』
被災者は友達、ボランティア、近所の人は優しくしてくれて、とてもありがたかったと感謝しており、人の優しさを実感しました。またボランティア活動は悲しんでいる被災者にとって心の支えとなっていました。
私は募金を、実際に使われているのかわからないし、ただお金を取っていくものと考えていました。けれどあしなが育英会の「募金をしてくださった皆さんもボランティアです。」という言葉を聞き、募金は人の優しさの集まりなんだと思うようになりました。
人に優しく、人に尽くすことが生きるうえで大事なんだと思いました。
いちばん大切なこと。
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私が小さい時、母はよく本を読んでくれました。よく読んでくれたのはディズニー映画の絵本で、映画だと長いのに絵本だと短いのに映画を一本見たように思えて、とても不思議でした。私が今こうして本を読んでいるのも、小さい頃に本に関心が持てたからかもしれません。本を読んであげることで子供たちが本に関心を持ち、読書するようになればとてもいいことだと思います。
この本は教育向けの絵本になっており、3通りの使い方ができます。
1つめは親が子どもに読んであげる。
2つめは子供が自ら読む。
3つめは親が読む。
前半は子ども向けとなっており、後半は大人向けとなっているので、幅広く使うことができます。
ドロシーローノルト氏の著書である、この本やベストセラーとなった「子どもが育つ魔法の言葉」など、氏の本は子どもを育てる上でとても大事だと思いました。
ドロシーローノルトってこんな人
